トレーダーズ・グレイル

トレードの世界を探求するプロトレーダー増田蔵人の気まぐれ更新ブログ 本当に勝てる投資家になるためのブログ

日々のマーケット

ジェットコースター相場

今度のコロナ騒ぎでは、日経平均が案外大きく動かない、というと語弊があるんで
いやまあ、充分、メチャクチャ乱高下してますけどもね(笑)

ただ、これまでのパターンは、割と
NYダウがなんらかの理由で大きく下げると、なぜか関連性の少ない日経平均のほうがもっと下げる
みたいなことが多くて、去年なんかはよく
日経は下げるときはダウより大きく下げるのに、上げるときはダウほど上がらない
なんて言われてたもんで、それに比べると、今回は、ダウが千ドル超下げても、日経はそこまで下げなくて
思ったほど下がらないなぁ
という印象を受けてるわけです


それはともかく、大幅な下げには違いないんで、かなりヤバいことになってる投資家さんは多いだろうと思います。

ここで破綻しちゃったら、仕方ないんですが、なんとか持ちこたえている場合は
投資家として貴重で良い経験をした
と思うべきではないだろうかと思います。

私たちジジイは(笑)、バブル崩壊もリーマンショックもアレコレ知ってますが、アベノミクス以来、ここ何年もいい相場が続いていたので、最近投資に参加した人は、こういう荒れ相場を知らないと思うんですよ。

余技で投資してるぐらいの人には不運でしたが、本気でこれからずーっと投資で稼ごう、と決意している人には、最高の経験と考えるべきでしょう。

著書にも書いたと思うんですが、投資に参入したときに一番不運なのは、「相場が極端に好調なとき」だと思います。
そういうときは、適当でも結構儲かっちゃうんで、「自分には実力がある」と勘違いしてしまいがちだからです。

要するに、調子に乗ってしまうわけで、その段階で偶然何億円も稼いで引退できればいいですが、そうはいきません。
だいたい、いくら堅調相場でも、短期間で大金稼ぐには、かなりギャンブル的なことをしないと無理なわけで、そういう人は基本、ギャンブラー気質の人であって、その手の人は、ほとんどが欲が尽きることなく、更に稼ごうとします。

でも、好調な相場はいつまでも続かないんで、いずれは低迷するわけです。
そんなときに「お調子乗りの投資家」は、いつもの調子で投資して、大失敗して大損して破綻するわけです。

私が投資を本格的にやり出した頃には、その手の「勘違いお調子乗り投資家」が山ほど愚にもつかない入門書を出していて、素人目にも「ひどい内容」であることが分かったのも多かったのですが、みんなほどなく居なくなりました。

ところが、最低の相場のときに参加した人は
とにかくもう、これ以上は悪くなりそうもないぐらいどん底でお先真っ暗(笑)
なわけですから、その中で頑張るしかない

戦うフィールドが悪いんですから、当然、努力しないと勝てないし、そんな場面では実力もつきます。


私はスキーが趣味で、ここ数年、痛風で出来なくなってますが、スキーは結構、雪のコンディションによって、難易度が変わるんですよね。
すごく良い雪のときに始めてスキーを経験した人は「なんだスキーってこんなもんか」ってナメてかかっちゃう心が出来てしまいます。
うちの嫁に始めてスキーを教えたときは、これ以上ないぐらいに最悪のコンディションだったんで、「スキーとは大変なものだ」という心構えができて良かったです。
以後、コンディションが良いときも悪いときも「あのときに比べれば、なんだってマシ」と思えるようになりました。
サーフィンでも何でもそうだと思いますが、最初があまりにコンディションが良いと、ナメてかかって調子に乗ってしまうので、最初はコンディションが悪いほうが実力も心構えもつくし、良いと思います。

暴落相場は運次第で、お金払ってもできる経験じゃありませんので、貴重な良い経験をしたと思いましょう。
そう思えば、損して歎いている心も、少しは安まると思います、かな?(笑)









コロナコロナってもううんざりです

コロナの騒ぎで、世間では小学校が休校になりまして、我が家でも小学生の娘がずーっと家にいることになったので
かなわんなぁ(T.T)
というわけで、昨日、嫁がスーパーに買い出しに行ってきたんですが
驚いたことに、トイレットペーパーが品切れになってたそうです

そのあと、行きつけのホームセンターに行ったんですが、こっちはトイレットペーパーは在庫がありましたが、
今まで見たことがないぐらいの数の人がトイレットペーパー持ってレジに行列してました

ギリギリ、オイルショックを覚えている世代なので、
オイルショックのときみたいだなぁ
と感じました。

トイレットペーパー(や生理用品、キッチンペーパーなど)の生産元が中国なので品薄になる、という
とんでもない噂が広まったせいらしいです

全くのデマですからねコレは。

日本製紙連合会が常々公言してますが
日本のトイレットペーパーの98%は国内原材料の国内産です。



まあ、投資ブログなので、あんまりポリティカルな発言は控えようと思って、これまでこのコロナ騒ぎには触れずにいたのですが、個人的には
あまりに騒ぎすぎで、とにかく馬鹿馬鹿しいと思います

そら、病気は恐いです、死ぬ人がいるんだからインフルもコロナも何でも恐いですよ、でも、たとえば、同じように、インフルエンザの患者数や死亡者数を毎日報道したらどうなるでしょうかね?

コロナの、一日何人とか何十人とか、そんなレベルじゃないですよ?

アメリカでコロナ初の死亡者が出た、とか、そんなことでいちいち「恐いなぁ」ってニュアンスで報道されて、そのせいで株が下がったとか言ってますが、じゃあ、なんでインフルでボコボコ人が死んでも株が下げないんですか?
アメリカの今シーズンの新型インフルエンザでは既に1万人以上が亡くなってますよ。
で、これも一部でセンセーショナルな書き方されてますが、実は1万人越えというのは別に特別な数ではなくて、近年は毎シーズンそんなもんらしいです。
CDC(アメリカの疾病対策センター)は毎年の死亡者は推定で(最低)1万2千人と見積もってます。

ぶっちゃけ、全然コロナ騒ぎどころではないのですよ。

こんなの、毎日「何人死にました」とか報道すれば、コロナと同じようになるんですが、報道されないから誰も騒がないだけです。
コロナの場合、いちいち報道が大騒ぎするから、恐く思えるだけなのです。
こういう言い方はちょっと問題かもしれませんが、中国にしても、先進国とは比べものにならないぐらい貧困層の数が多くて衛生状態も健康状態も悪い人が多い国にすれば、人口全体に占める死亡者のパーセンテージは微々たるものです。

ハッキリ言ってこれは報道の責任です。
そもそも「何人死んだ」という報道の仕方は感情を刺激するから間違っていて
全体の何%が感染して、そのうち何%が発症し、何%が治癒していて、何%が死亡しているのか
ということを伝えなければいけません。

と、個人的には本当に強く思います!!



今、行動経済学の本を書いてますが、まさに、その絶好の事例とも言えるのが、今回の騒ぎです。
ちょっと、執筆中の本から推敲前の原稿を一部引用してみます


フレーミング効果に騙されるのは、何も一般人だけではありません。
恐ろしいことに、専門家と名のつく人々も、簡単にフレーミングに騙されるのです。
例えば外科医に『この手術をした場合、患者の生存率は90%である』という質問と『この手術をした場合、患者の死亡率は10%である』という質問をしたときでは、『あなたはこの患者の手術をしますか?』という問いに対する『手術をする』と答える割合はかなり異なってきます。
生存率をフレームとした場合、手術をすると答える人間は多くなり、死亡率をフレームとした場合、手術をしないと答える人間が多くなります。 
同じように、実数で『この手術をした場合、10人中9人は生存する』というのと『この手術をした場合、10人に1人は死亡する』といった場合でも、 医者の選択は異なってきます。
『この手術をした場合、患者の生存率は90%である』というのと『この手術をした場合、10人に1人は死亡する』といった パーセンテージと実数の組み合わせでは、人間は実数の死亡のほうに敏感に反応するため、前者を選ぶ率はより顕著になります。
フレーミング効果は、特に外科医の例のような『生き残る割合』や『死ぬ割合』のように、生や死、良いことや悪いこと、など感情や責任を強く感じさせるケースでは、強く作用して支離滅裂な判断をもたらしがちです。投資で言えば、利益や損失が関わる判断などのケースがそれに当たります。


分母の無視が起きるので、実数で報道しちゃ駄目なんですよな。
特に人の生死に関しては。

人間は未知の物を極端に怖れますから、こういうときに、パニックを煽る報道をしちゃ駄目です。
マスメディアは、こういう時にこそ、メディアの責任というものを真剣に考えて欲しいのですが、実際には
パニックを報道しつつも、実はメディア自体がパニックを煽ってパニックを発生させている
だけですよね。
近年のメディアのかなりの劣化っぷりを再確認させられている最近でした。



ところで、以前からちょくちょく書いてましたが、私は去年の後半あたりから長期的にはネガティブな姿勢でしたので、本流とは別に、余技的にとでもいうか、遊び半分とでもいうか、ちょっとずつダブルインバースを積み立ててたんです。
が、今年は暴落が来る可能性が高いと思ってはいたものの、来るのは年の半ば以降だと思っていたので、まさかこんなに早く暴落が来るとは!!
まだ仕込み始めだったので、数万円ぐらいしか利益になりませんでした(笑)

コロナがあろうがなかろうが、今年は下げ相場だろうとは私は感じていたんですが、ぶっちゃけ、ここまで相場が一気に下がるような材料ではないと思うんです。
が、そもそもがアメリカの相場があまりにも上がりすぎていて、誰もが「いつか暴落が来るだろう」と考えていたので、コレをきっかけとして、その売り場が来るタイミングが早まったんだと思います。
こうまで相場が荒れるのは、投げが出る上に、アルゴリズム売買が拍車をかけているんだろうと思いますが、とにかく今、肝心なことは、この荒れ相場が落ち着くまで
いかに頑張って乗り切るか
ですよね。
私は、低迷相場そのものは長引くかもしれないけど、極端なボラティリティのこの荒れ具合はそう長く続かないと思ってます、なんつって責任は持てませんが(笑)

ラジオなんかを聞いてると、よくアナリストが無責任に
今は資金を引き揚げて様子を見るときだ
みたいなことをのたまってますが、投資家さんにとってみれば
こんな急激な暴落相場で、言うほど簡単にタイミングよく損切りできれば世話ねえよ、んなこと言うんならやり方教えてくれよ!!
みたいな話ですよね。

ああいうのを聞いてると
やっぱこの人たちは実践家じゃないんだなぁ・・・
とひしひしと感じます。







もはやハッピークリスマス、かな??

どうも、みなさん、お久し振りです、すっかり年末になってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?

私は、まー、特段書くこともないというのもあったんですが、年末が近づくにつれて
なんとか、年内に、書いてた本を出したいなぁ
という切実なアレもありまして・・・なんせ出せないと2年越しになっちゃいますから頑張ってたんですが、もうページ数が「投資の聖杯」以上に増えてしまって、まとめるのも一苦労なので、明らかに無理っぽいです(笑)

その上、昔、造型の仕事をしてたことは時々書いてますが、ここ10年ぐらい、また、そっちの仕事もやりたいなぁ、とばくぜんと思ってたんです。
当時の雑誌の編集者さんとコンタクトが取れて、もしかすると、20数年ぶりに、そっち系のほうでもちらっと久々に世に出られそうな可能性がある、ということも重なっていて色々と忙しかったんですが。

ま、経験的に、「いつまでになんとかしたいなぁ」と、こういうことを思うときは、まず、無理なんですけどね、分かってますよ、ええ(T.T)
こういうこと言ってるときは、だいたい、あと半年はかかるんです(笑)


というわけで、話は変わりますが、私は宗教心とかそーいうのは一切ないんですが、割と近いカトリック枚方教会というのがクリスマスコンサートを毎年やるので、見に行くのが定例行事になってまして。
これに日本ではかなり「上」のほうの方、まあバイオリンをやる人ならたいてい知ってるだろうバイオリニストの人が毎年出てるんですが、演奏が凄いんですよね。本当に凄いです。

自分は、実は、子供の頃バイオリンをちょっとやってました、今じゃさっぱり弾けませんよええ(笑)
母が元音楽教師なんで、色々やらされましたが、今じゃ独学で細々とギターが弾けるぐらいです。

んで、今は娘がピアノやってたりするんで、その関係で、音楽教室が楽器の先生のライブとか時々開催したりするんで、一応、バイオリンをちょくちょく聞いたりもするわけなんです。
そうするとね、悪いけど、音楽教室レベルのと、クリスマスコンサートのとは、もう全然違うんですよ。
天と地ぐらい違う。はっきり技量と表現力の違いって、素人にも分かるもんだなぁ、と毎回実感します。

今年は、それに加えて、ソプラノ歌手の人が来ていて、生で聞くと、あまりの音圧に圧倒されました。

てなわけで、これは投資のブログですので、そこに無理矢理に帰結するわけですが(笑)
まあ、ああいうのを聞く度に
練習して上達することは大事だなぁ
才能はともかくとしても、練習を続ければ、あるレベルまではいけるんだなぁ
と思うわけです。

これも著書に書きましたが、鏑木繁氏が、結局、相場師はなんでも相場と結びつけて考える、ということを述べておられますが、最近、自分の思考を思うたびに
いやまったく、その通りですね
と思います(笑)



で、徒然なるままに書いてるので、また話は変わりますが、日経平均が年初来高値を更新するか? という時期にヒネクレてるようですいませんが、
これから先は分かりませんが、私は今現在のところは、前からずっと言ってるように相場に対してはネガティブに見てます

ただまあ、最近の相場は、ちょっと変すぎるかなぁ、という、漠然とした、本当に、あいまいで漠然とした印象は感じてます。

私が、ネガティブだというのは、たとえばですけど、イギリスのブレグジットにしろ、「最悪のケースを回避する道筋がついたので好感して株が上げた」とかいう説明なわけです。
中国と米国の関税の問題にしたって、「一応、合意したのを好感した」と説明されるけど、事実上の先送りなわけですよ。

んで、これは、本質的には、全部ネガティブな材料でしょう?
どういう形であれ、根本的にイギリスがユーロ圏を離脱すれば間違いなく巨大なネガティブ材料だし、それはいまだに市場に織り込まれてるとは思えません。全く織り込まれていないと思います。

米国の関税だって、「この先の関税が先送りされた」っていうだけで、今現在かかってる関税を全部チャラにしようって話じゃない。あるいは、ちょっと減らすかもしんないけど、大半はそのまま。
関税の全面撤廃なんかしたらトランプさんはモロ「弱腰」って見られるから、そんなことは次の大統領選が済むまでは絶対しないはずなんで、これも、本質はものすごいネガティブな材料なんですよね。

世界経済の話にしたって、市場関係者はよく「底入れした」とかなんとか言ってますけど、そんなこと言ってんの投資の関係者だけでしょ。だいいち、「この先の世界経済は悪いかも」とか言い出したのが今年なのに、1年で底入れするはずないじゃないですか。
経済学者の大半は、これから悪くなるとか言ってるわけですし、もうお先真っ暗なイメージでむろんネガティブな材料ですよ。

追記ですが、書き忘れたのに「米国大統領の断崖追訴」もありますよね、普通だったら相当にネガティブなニュースなはずなのに、全くスルーされてます。

要するに、これらいろんなこと、他のことも含めて、今、好材料だ好材料だ、って言ってることは
もの凄い最悪のケースを想像したりしていたら、思ったほどひどくなかった、マシだったじゃん?
って話で
ああホッとした、だから好材料だぁ、さあ! 株を買うぞ!
って話になってるわけですが、いくらなんでも、おかしいでしょ? コレ(笑)
別に「良い」わけではなくて「思ったほどひどくなかった」ってだけなんですよね、あれもこれも。
根本的に壮大なネガティブ材料は全部「見て見ぬふり」で過ごしてきてるんですよね。

もちろんね、昔からね、相場っていうのは、「本質的にネガティブなことには目をつぶって、表面上のちょっとしたポジティブな材料に反応する」という傾向はあります。
「上がりたいとき」は、ポジティブ材料しか見ないんですよね。
しかし、そうではありますが、長年相場を見てきた感覚として、ここまで極端ではなかったような感覚があるんですよ。

これほど、本質的にマイナスの材料が山盛りなのに、それを全部「見ないことにして」買いまくる
それは通例ですが、でも、それもあくまでも限度の問題です。

NYダウが史上最高値を付けるとか、日経平均が年初来高値に迫るとかは、いくらなんでも、行きすぎだと思うんですよ。
ま、アメリカ市場は民族性か、割と昔からそっちの「異常楽観」傾向はあって、そのへん突き詰め出すと、だからこそ、一度は落ちてもすぐ買うので、右肩上がりなんて思想が出来て、ファンダメンタルズ分析で長期投資が通用する思想がまかり通ってきたわけですけど、あれはあくまでも米国市場の特徴で、日本市場はそうじゃなかったから、昔は、そこまで極端ではなかった感じがするんです。

なので、私は、もしもこのまま(世界の経済指標があまり芳しくない状態とかが)続けば、いつか
揺り戻しが来るだろう
と思ってるんです。
それも、異常な楽観がものすごく極端だったぶん
来年あたり、かなり大きなものがくるんじゃないか
と感じてます。
それが今もネガティブだっていう理由です。
なので、こつこつと、日経ダブルインバースを買いためてたりもします、タレブがやったのと同じ手段です(笑)

あくまでもこれは予想ではなく、単なる個人の感想ですので、当たらなくても責任は持ちません(笑)

ただ、ひとつ思うのは、そういった感覚は今までの金融市場の感覚であって、もしかすると、最近、市場は「違う新しい次元に入って変化してるのではないか」という考えもあるんです。
実際、この極端な感じ、ってのは、想像ですけども、ここ1,2年でAIが実用化しはじめたんで、大手ファンドがコンピューター取引にAIを取り入れたせいが少なからずあるんじゃないか? と想像してるんですよ。
もしそうであれば、相場の様相はこれまでとは変わって、そのまま上げ続けることもおかしくない世界に入りつつあるのかもしれない、とも、少し思うんですよね。
もしそうだとすれば、我々古いタイプの投資家は、これまでの考えが通用しないので、変化を迫られるんだろうなぁ、とも思うわけですが、いい歳のジジイには、変化するのは割と辛いんですよ、大変なんです(笑)








チキンレースはどこまで行くのか

色々忙しくてご無沙汰です。

最近は、やっと日経平均も戻してきましたが、みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

ラジオ聞いてると、まあ、みんな好き放題言ってますが、どうなんですかねー?
個人的には、これは単に、俗に言う
「外部環境が落ち着いてる」
っていうアレだと思うんですよね。
「良くなってる」
ではないですから。

実際のところ、なーんも「良くなって」はいないんですよね。
イギリスの離脱に関しても、「合意なき」離脱、に関しての不安が織り込まれているだけで、それが延期だのなんだのなってるから「マシ」になってるだけですよね。
誰かが言ってましたが、実際には
離脱そのものは全然織り込まれてない
と。
ホントそのとおりだと思います。
そうなると、また、ボカーンとくることがあるんじゃないかと思います。個人的には。

中国にしたって、輸出量からしたら圧倒的に中国が上なんで、チキンレースしたら中国が負けるの必至ですから、どっかで折れるだろう、って言ってる人が多いんですけど、今の中国って完全独裁体制ですからね。
ヘタしたら習近平の終身独裁ですよ、もう北朝鮮みたいなもんですから、今や、あの国を常識で判断するというのは無理なんじゃないかと思うんですよねー、とか、なんとなく思う今日この頃です

おそらくチキンレースは大統領選直近まで続くので、まだまだ恐ろしい相場が続きそうです。
トランプツイート爆弾で、一瞬で様相が変わってしまうので、トレーダーとしては、やりにくい日々が当分続きそうですね。
余暇でトレードをされている方は、こういうときはポジションを減らして小さくトレードすべきなんですが、職業トレーダーとしては、生活がかかっているので、そうもいかないので辛いところです(T.T)








まだまだ高ボラ

これを書いてるのは4月26日の寄付き後ですが、本日の相場は、一応、落ち着いているようですね。

最近、相場が落ち着いてきた気味かなぁ、と思っていた矢先
昨日の650円以上の暴落
はびっくりしましたね。

下がるだろうとは思っていましたが、まさかそこまで下がるとは、予想外でした。
今年最大の下げ幅だそうで。

自分は、寄りの成行で売り玉を手仕舞ったので
ちょっともったいなかったなぁ
とか、欲こいた感想を持ったりして(笑)

毎度困ったものなのは、いつも、相場の急落時はアレコレ理由が言われますが
ご本家の震源地よりも、日本株がなぜだか一番下げる
っていうところですよね。

とにかく荒れ始めると、ボラティリティが異常に高くなるので、困りものです。
値動き自体が「恐くてやってられません」っていうのも、もちろんあるんですけど、指数先物などはボラから証拠金が計算されるから、いきなり証拠金が倍になったりするんですよね。

ラージ1枚あたり90万円以上とか、そんなになることもあるので、普通にやってたら大変ですよね。
600円下がったら、1枚でも一日で60万円の損ですからね。資金をたくさん持ってないと、なかなか出来ません。

もうちょっと、先物の証拠金は下げられないものなのか、と常々思いますね。
ミニなんか作る対処策もいいけど、証拠金自体を下げないと、金融市場の活性化にならないんじゃないかと。
FXにしたって、いきなり証拠金を下回るとロスカットされますけど、ああいうの日本だけらしいですね。米国とかでは、下回ってもカットされずにそのままなんだとか。

ただでさえ、日本の金融市場は世界から取り残されてるぐらい遅れている、と言われてるのですから、統合だのなんだの言う前に、もっとユーザーフレンドリーにならないと駄目なんじゃないかと。
ただでさえ、日本市場は異様に休みが多い、と言われているのに、10連休なんて馬鹿げたことを平然とやってる場合じゃないだろう、と。
は? 馬鹿なの? とか思いましたよ。
お前ら(東証の社員)が休み対だけだろ!みたいな(笑) お役所と一緒だなw
むしろ
「日本市場はGWも休みなくトレード出来ます!」
ぐらいを売りにすべきではないのか。
休み明けと休み前の前日にどれだけ取引集中して、本当にシステムダウンしないのか、東証はテストしてるとか言ってるけど、すっごい怪しいな、と思ったり。

これじゃ、少ない資金で無駄な休みがなく24時間トレードできるFXに人が流れるのも、分かるような気はします。

そもそも、ボラが異様に高くなるのも、日本市場は外国人ばっかりがトレードしてるせいだと思いますし、日本人がこぞって参加して、せめて5割以上の参加者が日本人になったら、だいぶ値動きが違ってくるんじゃないかな、と思います。
もっとこう、漠然としてますけれど、相場全体が盛り上がるような改革をしないとだめなんじゃないのかなぁ、って感じますね。
株だのFXだの、単語だけはよく聞くけど、なんだか聞くだけで、実体はすごく低迷してる感じがします。

とまあ、どうでもいい話ですけど・・・相場の活性化は死活問題だし、案外そうでもないかもw




オーナー紹介 増田蔵人
フリーで造型、PC関係等の仕事を多岐に渡り担当、関連雑誌等のライター。本名で著書が十数冊ある。
投資歴は30年。近年ライターとしての仕事が激減したため、プロトレーダーとして生計をたてるに至る。
2015年、ライター生活の集大成、トレーダー啓蒙書『投資の聖杯 ~投資常識の嘘~ 本気で勝てるトレーダーになりたい人のためのバイブル』を電子書籍でリリース。
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