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書籍

超初心者向けの投資入門

もう、やっとこさ本が終わったところで、舌の根の乾かぬうち?に、アレですが
次こそ
念願の「超初心者向け投資入門書」
を書きたいなぁ、なんてことを最近思ってます。

いや、念願、って何が念願なんだか、私を知らない人にはまるで分からないと思いますが(笑) 基本的に私は昔から「ド素人に教える入門書」を書くのが大好きなんです。
出版社から「次何書きたい?」とか聞かれたときも、いつも「超初心者向けの入門書」って答えてたぐらいです。
技術系の本を出版するときは、まず「ターゲットを絞り込む」ことが大事なんですよね。
あんまり「ある程度分かってる人向けの技術書」には興味ないんですよ。
まあ、結果としては、大人の事情で、そんなコンピューターの本をたくさん書いてきてますけど。

そんな嗜好なので、投資の本も、元々は初心者入門書のつもりで書いてきてるんですが、投資には
「本当に大事なこと、伝えたいこと」
が山ほどあって、それらを本文に入れ込んでいくと、それだけでボリュームが多くなっちゃう。
そうなると、用語だとかいう、一番初歩的な部分なんかはちょっとネット見たり他の入門書見れば分かるんで、そんなに重要じゃないので、あえて自分の本に入れることもないから削ることになっちゃって、結果として「初心者の中級」ぐらいを対象にしたような話になっちゃってるんですよね、毎回。

そもそもが、投資の聖杯自体が、結果ああいう本になりましたが、最初はそんな超初心者向け本のつもりで書き始めてましたから(笑)


それはそれでいいのですが、超初級の本も書きたい、という思いはずーーーーーーーーっと前からあって、実は今まで3回ほど執筆にチャレンジしているのですが、どうにもまとまりきらずにポシャってきてます。
何度も書いては諦めてるので、そのジャンルだけで本二冊ぶんぐらいは没原稿があります(笑)

そんなわけで「念願」なのですが、今度こそ、古い原稿を参考にして、なんとかまとめてみたいなぁ、と思ってます。
一般にミーハー入門書やWebでは「さらっと説明して流されるけど、実は大事な物事」などがあるので、自分流に一般入門書とは違う独特の解説ができればいいなぁ、と考えたり、中学生でも読めるぐらいの物にしたいなぁ、とか、入門書なんで今度こそボリューム減らして100ページぐらいに薄くして、分冊にしたいなぁ、とか、アレコレ考えてます。

まー、現段階では、ほぼ
妄想の類

ですけどね(笑)

できたらいいなぁ (@_@)遠い目



















あっ、紙も出てます

あっ、そうそう、書き忘れてましたが
今度の本ははじめて、紙の書籍と電子書籍を同時出版してます。

以前出したのは、電子書籍がまずあって、それを紙の出版にふさわしい形に編集していじったものでしたので表紙やら内容もちょっと変わってますが、今回は最初から紙で出すことを意識して作りましたので、全く同じものです。

紙だと物理的なコストやらなんやら、いろんな制約がありますので、そのへんのバランスを考慮してページ数やら文字数やらなんやら決めて、先にそっちにあわせて書いて、あとからそれを電子書籍に落とし込む、みたいな形でやりました。

電子書籍は厚みがないので文字数自由、これまでは制約なく書いてましたから、苦労しましたにゃ~。

まあもっとも、昔はみんな紙だったんで制約つきで書いてたわけですけれどもね、久しぶりにやると苦労しますね、文字数を当初予定どおりにあわせてページ数きっちりに収めるのってすっげー面倒くさいなぁ、みたいな(笑)
















ようやく出ました

前回、コロナワクチンなんともないよ、と書きましたが、しばらくしたら腕がめっちゃ痛くなり(これは割と普通に報告されている事例)、2日目から、すんごい調子悪くなり、数日続きました。
最も、ワクチンのせいか風邪なんだか、イマイチ分かりませんでしたが。


さて、閑話休題。

歳を取ると時間の進み具合が早いです。

ここ半年ほどは、家探しやら引越やら、それにまつわるエトセトラで、ものすごく多忙だったせいもあって、余計に時間が進むのが早く感じていて、「あれっ? 数日前、月末だったんじゃね?」とか思うと次の月末が来てる、みたいな感じ方です。

なので、ついこの前、前の著書を出した、みたいな感覚になってるんですけれど、いまだにココを見て頂いてるありがたい方々は年齢層もさまざまでしょうし、みんなそんな感覚でもないと思うわけで、すっごい久々だな、とか感じる方もういらっしゃると思うんですが
ついに、とうとう、やっとこさ、やっと、新刊出せました(笑)

引越前になんとか出したい、と思っていて、案の定無理だったんですが(笑) 一応、原稿は初稿を上げていて、最終的な編集や校正が終わらなかった状態だったんですよね。

で、引越後、しばらくは多忙でいじれず、ようやく余裕が出てきて、少しずついじりはじめたわけなんですが、そうするとね、初稿の原稿をあらためて見直してみたら、奥付の最初の発行予定日が「10月」になってるんですよ、むろん去年の10月ですよ(笑)

コレには、さすがに自分でも呆れましたね(笑)

もう、去年の10月に出せるか、って思ってたものが、今ですからね、ほとんど1年近く遅れてるわけですよ。

まー、なんだかんだ、私の悪い癖で、見直すと「ここはこうのほうがいいじゃないか」とか「こう構成を変えたほうがいいんじゃないか」なんて、いっぱい手を入れたり、時に大幅に書き直したりするもので、今までかかってしまったのですが、それにしても、シャレになんないぐらい、遅いですよね。

毎度毎度、こんなことやってるから、、実質的に著作が慢性的に赤字なわけすが(笑) まあいです、読んで貰えれば嬉しいので。



と、いうわけで、いわばこれまでに書き散らかしてきた「投資の負け」に関する部分の集大成ともいえるので、このブログにずっと前から来て頂いている方々には、本文にも書いてますがあんまり新鮮味はないと思うのですが、「負け」をテーマにした本です。

もう、あえてタイトルもストレートなところを狙って



です(笑) 

まあ、前から来ていただいて、以前の著書を読んで頂いてる方々にはあえて読むまでもないと思うのですが、気が向いたら読んで貰えたら嬉しいです。



んで、ここでひとつ、書いておきたいんですが、最終稿では、あまりにプライベート感が強すぎて露骨で一般的な表現ではないな、ということで、マイルドな表現にあらためたのですが、当初は、一部に、このブログを性懲りも無く(笑)見て頂いてる方々の話がもっと詳しく書いてありました。

本書の内容を一言でいうと、
「負けはその人の反映なので、一般論化はできない」
ということです。
「本来、負けの本質は個人個人が考えるべきことだから、その素材を提供する本に過ぎないですよ」
ということなんですが、この「考える素材」ということに関して、本来、この本に限らず、多くの「優良な」書は、読む人が自ら解釈して得る物、いわゆる「思索の材料」であって、著者はその素材を提供しているに過ぎない、のです。

投資の本に限らず、本とは、本来、思索の材料を提供するものである、という、当たり前のことを、近年、自分も著作しすぎて見失っていたなぁ、という反省に基づいて書かれた本であり、その気づきとか反省というのは、まー、ぶっちゃけ
このブログにコメントを書き込んで頂いている方から得た
ということを、修正前の原稿では、もっとはっきり述べていたわけですよ。

前述のように、そのへん、あまりに露骨だったんで、一般の書籍としてはマイルドに書き換えたんですけれど、実際、そういうことなんで、
あらためてここで、御礼申し上げる次第でございます。

本当にありがとうございます。

未公開記事の続き

どうもみなさん、お久し振りです。
以前書きましたように、プライベートで色々と問題があって疲弊してるんで、なかなか更新ができません。
あんまり間があくのもなんだなぁ、と思い、頑張って書いてみました。

あ、そうそう、皆様のおかげで、紙媒体の書籍は、
結構堅調です
ありがたいです。
「鬼滅の刃」ぐらい売れたらいいのになぁ(笑)

さて、そのゴタゴタですが、言える範囲で面倒な出来事の事象面の一部だけを言うと、まず、諸事情あって、自分で設計して建てた6年しか住んでない家から、実家のある大阪府高槻市に引っ越す予定になりました。
今度の家は中古でめっちゃ古いですが、別に「没落」ではないですよ(笑)
そのぶん住環境は良くて、家も広くなります。大阪府下では人気の坪単価がクソ高い高槻市で200平米越えの土地なので、庭がたくさん増えますから悪くはないです。
我が家は愛ワンコがいるので、広い庭の存在はありがたいのですよねぇ。
もっとも実家の庭は、高槻の一等地で600平米を遙かに越えてるんで、そこで育った私としては、まだまだ足りてないんですが・・・子供の頃の刷り込みがあると、贅沢感覚が抜けないですね(苦笑)

刷り込みといえば、最近、骨董の柱時計を買いました。
私の実家は子供の頃はかなりその時点で旧家で、柱時計があったので、子供心に刷り込みの強いアイテムのひとつなので、つい、うっかりと衝動買い。
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色々調べた結果、吉田時計という明治から昭和初期にかけて存在した会社の製品のようです(現在のオリエント時計の前身)。
調査した結果、盤面のデザインから推測してコレは大正時代のもののようです。
メルカリで買って、短時間のみ稼働と書かれていたのですが、分解してメンテナンスしたら、普通に動作するようになりました。
毎日、かちかちと時を刻んでは、ボーン、ボーンと鳴ってます。かなり正確です。百年前なのに、この持ち具合、すっげえなぁ、と感心する今日この頃です。でも、よく考えるとウチの父と同い年ぐらいです(ウチの父は96歳でまだ健在です)。

盤面が紙製で劣化してたので、スキャニングして複製自作しリメイクしました。
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こういう「長持ちするもの」って、今の時代にはないですよね。今の電気製品なんか、百年後は絶対壊れてますもんね。

さて、話変わって、「行動経済学超入門」で載せきれなかった記事の続きです。
元の文章を加筆修正してみました。リチャード・セイラーの「ナッジ理論」に関する文章の補足的な部分です

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おそらく1990年代の半ばから後半にかけて、リチャード・セイラーがキャス・サンスティーンと共に、強い関心を持っていたのが、「パターナリズム」の問題です。
一般的に、パターナリズムとは、「権威による押しつけ」を意味します。もっとくだけて言えば「政府が、国民にアレコレしろ」という命令、指図のような意味です。親が子供に「何々しなさい」と命令するのもパターナリズムです。
しかし、セイラーたちが命題にしていたのは、そういうことではなく、本人達が「リバタリアン・パターナリズム」と呼ぶものでした。「リバタリアン」とは、個人の自由などを意味しますから、「リバタリアン」と「パターナリズム」は、基本的に相反する観念と思われています。
だから、セイラーは、この件の論文に「リバタリアン・パターナリズムは撞着語法ではない」というタイトルをつけました。「撞着語法」とは「通常は互いに矛盾していると考えられる複数の表現を含む表現のこと」を指します。要するに、セイラーは「リバタリアン・パターナリズムは矛盾した概念ではない」と言いたかったわけです。
セイラーが提案したリバタリアン・パターナリズムとは、「人々が自分自身の目標を達成しようとするのを支援しようとすること」を意味します。もっと分かりやすく言えば、「人が、自分にとって良いこと思えるようなことをするのを手助けしよう」というようなことです。
押しつけ、強制ではなく、あくまでも、支援、手助け、ということです。
たとえば、新型コロナ騒動で、感染を怖れる人々がスーパーのレジに並ぶとき、あまり密着するのは嫌だと感じます。そこで、足下に線を引き、足形のマークを貼り付けることで、人々が並ぶ間隔を取ることを支援する、というのは「リバタリアン・パターナリズム」です。
この命題をサンスティーンが書籍にするとき、「リバタリアン・パターナリズム」のタイトルをつけると、明らかに反発を食らうことが目に見えていました。そこで、様々なタイトルを模索したのですが、その中で、とある出版社の編集者が、非常に素晴らしい言葉を考えてくれたそうです。
鋭い方はもうお分かりかもしれませんが、その言葉とは「ナッジ」です。
そう、後に「ナッジ理論」と呼ばれることになったのが、「リバタリアン・パターナリズム」なのです。

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以上です。
また、長く間があくと思います、すいません(笑)


2020-08-21










発売決定

相変わらずプライベートではしんどい状況が続いており、持病の神経性胃腸炎で上の口からも下の口(笑)からも血吐いたりしている(要するに下血ってやつですw)今日この頃、ここ数日はトイレが手放せませんが(笑)、ああ、フリーでよかった(笑)
そんな中でも、何度かの修正を経て
とうとう、発売(予定)にこぎつけました。

出版まで間があるので、28日発売予定です。

最強の投資戦略 うねり取りの学習と実践
増田蔵人
NextPublishing Authors Press
2020-10-28

最強の投資戦術 ツナギ売買の学習と実践
増田蔵人
NextPublishing Authors Press
2020-10-28


この方式で出版すると、コストが多く、どうしてもページ数に応じてかなり価格が高騰するので、結構、お高い本になってしまい、申し訳ないと感じます。
それでも、林輝太郎先生とか、あの周辺の同友館の出している本を参考にして、ページ数と価格のバランスを考慮しました。林氏の本でも二百何ページで2800円とかあるので、350~400ページ近くて3千円ちょっとは妥当な倍率だと思える線まで、多すぎるページは極限まで削ったりしてバランスを取りました。
(追記:設定上は、絶対に3千円以下に定価を抑えようという姿勢でいったのですが、Amazonでは税込み表示だけが出るので、3千円を超えてしまう結果です)
投資の本って、ピンキリで、分厚くて高い本も結構ありますものね、「投資苑」とか6400円近くするしね。

まあ、でも、これで、結構、利益がほとんどないというか、割と赤字にならない程度のラインなんですけどね。
・・・というか、出版前にコストが結構かかっていますので、少しは売れないと完全に赤字です(笑)


以前、何度か情報を書きましたが、電子書籍は電子書籍のフォーマットにすればしまいですけれど、紙の本だとレイアウトが固定で、単純に文字を流し込めばいいわけではないので、これまでの電子書籍とは違う苦労がありましたね。

いわば、著者としての作業プラス、今まで人任せでやっていた「編集者」「デザイナー」の作業をも全部自分でやったので、今までの電子書籍とはまた違う、はじめての苦労でした(「イラストレイター」に関しては、他の本でも電子書籍でも自分で担当してることが多かったので、その範疇ではないです)。
入稿がPDF形式なんですが、私、PDF形式が嫌いで(笑) 仕事でも出来るだけ使わないようにしてきたので、あらためて今になったPDFフォーマットの詳細や、何をどう使ってページデザインを作り、最終的にPDFに変換するのかなど、製作のノウハウも理解しないといけなかったです。

まあ、電子書籍も全く新しい形式なので、最初に出したときには、一から勉強して理解していったんですけれど、基本、インターネットのホームページと同じHTMLやCSSによる構成なので、そんなに理解するのは難しくなかったのですけれど、しかし、今回は、その頃からも更に6歳ぐらい歳を取っているので、いい歳になると新しいテクノロジーを理解するのは、やっぱりしんどいですね(笑)

そんな苦労をしてきたぶん、出版された喜びもひとしおです。

ISBN(書籍の識別コードのようなもの)も取ってあるので、念願だった「国会図書館への寄贈」もやっとできます(これまでの電子書籍はできない)。

価格が高いので申し訳ないとは思いますが、駄本が大半の投資の入門書の世界では、最低限、価格相応の内容はあると思うので、まだ電子書籍版を読んでおられない方は、読んで貰っても損はないかな、とは思いますので、よろしくお願いします。

2020-08-21









オーナー紹介 増田蔵人
フリーで造型、PC関係等の仕事を多岐に渡り担当、関連雑誌等のライター。本名で著書が十数冊ある。
投資歴は30年。近年ライターとしての仕事が激減したため、プロトレーダーとして生計をたてるに至る。
2015年、ライター生活の集大成、トレーダー啓蒙書『投資の聖杯 ~投資常識の嘘~ 本気で勝てるトレーダーになりたい人のためのバイブル』を電子書籍でリリース。
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