ちょっと前に
誰も見てくれねえから更新停止してた(笑)
と書きましたが、最近、なぜか少しずつアクセス数が増えてきて、ありがたい限りです。
急に増えたのは謎なのですが、どこかで著書が紹介されたりしたのかな? と思ったりします。

さて、前回、「喋る爆弾(笑)(勝手に呼んで怒られるかな)」相場先生の話を書いたので、その話に続く流れで少し話題を。

これまで書いたように、根本的なところでは、だいたい私が著書に書いたことと、相場先生の言ってることは同じで、最初は私、この人を知ったとき「え? なに? 俺のドッペルゲンガー?」とか思ったぐらいですが(笑)
まあそこは正解はない相場の世界ですから、当然、主張に違うところもあります。

別にどっちが正解とかないですからね、どっちが正しいかとか、そんなことにめくじら立ててるようじゃ、上手になりません。


中でも、一番の違いは、相場先生は、リーディング(過去のチャートを大量に読む)という勉強を勧めてますが、私は著書に書いているように、そのやり方は「初心者には止(と)めて」ます。
ここで「止めて」と書いたのが重要なんです。
本にも「なぜ、だめなのか」という理由は書いてありますが、それは「否定」ではないんです。

なぜ、駄目なのかというと、リーディングは、有能な人がきちんと分かってやるぶんには、有効な勉強だと思います。
相場先生の言う事は一理も二里もあると思うんですが、現実には、それがちゃんと出来るのは、おそらく、ものすごく限られた少数なんですよ。
それ以外の初心者の人には、メリットより、デメリットのほうが圧倒的に多いと思うからなんです。


ちょっと話が脱線しますけどね、相場先生、ものすごく分かりやすく、軽妙にお話されてますけれど、あの方が言ってることって、実はものすごく難易度の高いことを、かみ砕いて喋ってるだけですよ(笑)
非常に初心者にも親切に「大丈夫、誰でも出来ます」って言ってますけど、実際はものすごいハードル高いんで、あの内容をちゃんと実践できて最後までいける人って、それこそものすごく限られた人間だと思います。
逆に言うと、それが出来る人は、相場先生に出会ってショートカットして早く儲けられるようになったかもしれないけれど、それがなくても、いずれは自力で独力で儲ける技術を身につけられた人だと思います。


話を戻しますw
なにが悪いのか、というと、グレッグカプラが「誤った思い込みを助長し、それは次第にイデオロギーにまで発展する」だったかな? ちょっと記憶で書いたので間違ってるかもしれませんが、通常の凡人には、リーディングをやりすぎると、そういうことが起きるんです。

「投資の聖杯」で述べたような、様々なマーケットにおける人間的トラップ、そういうものを把握して、回避できる能力があれば良いのですが、それが形成される前の初心者がチャートを勉強すると、たくさん見れば見るほど、「このときはこうなる」「こういう形状のときはこう動く」「このパターンではこうなる」という「思い込み」が出来、次第に、それが強固になってきます。
この「信念がいかに強化されていき、頑固で動かしがたいか。それがいかにトレーダーに負けを作り出すか」ということを「投資の聖杯」で述べているわけで、「自分はたくさん勉強したという自負があればあるほど、こうした頑固な信念が作られて負けるトレーダーになる」ということを書きましたけれど、要はそれですね。

ものすごい数のチャートを見て、思い込みが出来ると、結局、実践に臨んだときに、途中までのチャート形状を見て
ここは、この後、こうなるはずだ
これは、あのパターンだ
などという「妄執」「執着」が出来てしまうんですよ。

何度かは、勉強したパターンどおりに動いて、小さな利益を得ても、いずれ、パターンと異なる場面が来ます。
そこで、自分が間違っていても、「おかしい、こんなはずはない」とか「いやいや、いずれ戻るさ」などと、その考えに固執してしまう、あるいは過去のチャートを調べて、都合のいい似たようなパターンを探し出して「安心する」ということをしてしまうのが初心者です。
「間違った場合、建玉を操作してこうすればいい」ということも頭には入っていても、決して、それを実行しない、実行することを躊躇するんです。
とにかく、失敗を認めない、そうこうするうちに、どんどん悪化していき、とうとう耐えきれなくなって投げ出すが、大きな損失になる、というパターンが負ける初心者には非常にありがちなのです。
この大きな損失が、それまでの小さな利益を全部吹き飛ばして、なおかつトレードからリタイアせざるを得ないほどの致命的な損になる、というのも、それほど希ではありません。

まるで初心者を見てきたように書いてますけど、見てきてますっていうか私も通った道ですから(笑)

そういう理由から、私は過去チャートを勉強することを勧めていません。


もし、チャートの勉強をするなら、リアルタイムで「現在動いている」チャートを見て、実際にトレードしながら学んでいくべきだと思います。
これだと先入観の思い入れがないから、「ここは、こうなる」とは思わない、ただ形成されていくチャートを見て「なるほど次はこうなるのか」と思うはずです。
そしてまた、似たような場面に遭遇したとき「そういえば前もこんな形、あったな」と思う、で「今度はどうなるのかな」「こう動いたらこうしよう」などと思っていると、今度は前と違う動きをする。
「ああ、こういうこともあるんだな、色々だな」と分かる。

こういうやり方のほうが、時間はかかりますが、誤ったイデオロギーがほとんど作られないぶん、結果的には早く上達すると思います。
いや、もしかすると早くはないかもしれないけれど、「誤った回り道をしないで」上達していけるので、「誤った道を訂正する努力」をしないで済むぶん、まっすぐに上達していける、と私は思います。