もうすぐ、私の誕生日なんですけれど、まあ、いいかげん、人生も半分以上過ぎているだろう、と思うと、歳を取ることは全然嬉しくありませんね(笑)

ここ何年か、色々と衰えを感じて、自分がジジイだと自覚することが多いです(T.T)

でね、先日書いたように、ちょっとMT4を本格的にいじってみたんですよ。


あ、そうそう、今回は、知らない人には分かりにくい単語がいっぱい出てきますが説明してたらキリがないので、覚悟してください(笑)


で、いじったのはMT4っつーか、MT4は毎日使ってますが、インジケーターやエキスパートのプログラム製作の部分ですね。
これは以前もいじったことはあるんですが、ちょっとオモシロ半分にいじってみただけで、自分で何か作るつもりはなかったんで、あまり真剣には見てなかったです。

で、今回、久々に、本格的なプログラミングツールを見たわけですが、まー、思ったほど、プログラミングの障壁はなかったのは意外でした。
私が最後にプログラムの本を出したのは、もう十年以上前で、プライベートでもずーっとプログラミングはしてませんので、ほぼ、やること、完全に忘れてます(笑)

MT4の言語は、ほぼC言語と同じなんです。
が、私はC++の入門書なんかも偉そうに書いたくせに、実は、プライベートではPascalがメインで、C言語は使ってなかったんで、あまり、得意じゃないんです(笑)
そんなわけで、そもそも、あまり得意じゃないものを十数年ぶりにいじった割には、特に問題なくエラーを起こすこともなくプログラム構文がすんなり書けるのは意外でした。
人間、一度覚えたことは、案外忘れないもんですね。
ちょっと「プチC言語と違いますよ」みたいな部分が、なまじ似すぎてるぶん、とまいどいましたけれど。


しっかし、ここグチですけども、中身は割と高度なC言語レベルなのに、エディタが昔のVisualBasicレベルなのはなんとかならないのか、と思いますな。
今時、プログラミングツールでこんなレトロな感じのするもの、Excelのマクロ以外で見たことないですよ(笑)
Windows95ブームの頃が脳裏に浮かんで、すんごい郷愁を誘われちゃいましたよ私w
もうちょっと強力なコード支援機能は組み込めないのかね?
MT4本体はトレードツールだけど、MT4の売りがインジケータやエキスパートの自作で、それこそ山のように売られてるぐらいなんだから、もうちょっとプログラム環境も手が込んでても良さそうだよね。


話がズレました
でもね、プログラムを書くこと自体はすんなりいっても、やはり、問題がありました。
それは
脳の衰えで、自分の考えをそのままプログラミング化するのが昔より難しくなっている
ということです。
冒頭の「年食ってたらダメだなぁ」話は、ここに繋がるわけです(笑)

私たちの世代には
プログラマー30歳定年説
というのが一般論としてありました。
要は、プログラムはもう、30過ぎたら頭がついていかないからダメだよ、ということで、そのぐらい頭つかうってことです。

プログラミングというのは、いうなれば
人間思考のアルゴリズム化
です
やりたいことがあって、それを論理的にアルゴリズムとして組み立て、構文化していく。
この部分の理解力というか、応用力というか、発想力というか、そこが、やはり衰えてるのを、はっきりと感じました。


何が言いたいかというとですね、今回、それで思ったのは、トレーディングでも、やはりそういう側面はあると思うんですよ。
自分がこうしたい、ああしたい、こういう風にしたい、という思いはあっても、具体的なトレードのスタイルや技法の組み立てとして、それを完成させていく能力が、年を食うと、衰えていくんじゃないかと。

それがいいとか悪いとかじゃなく、そういうことがあるとしたら、
やはり、トレードにも年齢相応のやり方というものがあるのではないか
ということを、ふっと思ったわけです。

まあ、極端に分かりやすく例にしたら、80歳のおじいちゃんに「1分足のスキャルピング」なんて瞬時の判断と決断力と反射神経が必要なものは、明らかに向いてないと思いますよね(笑)
やっぱり80歳にもなったら、割と悠長な時間枠が向いてるだろう、みたいな。

年を食って衰えてくれば、テクニカル分析だって複雑なパラメータが多いですし概念もややこしいですから、あまり複雑なものを組み合わせるのは、すぐには理解が追いつかなくなってくるだろうし、ファンダメンタルズ分析だって同じようなものでしょう。

性格だって、若いころはぎすぎすしたのが、年と共に丸くなった、なんてこともありますし、性格はトレードスタイルに直結しますからね。

そんないろんなモロモロを考えると、
トレードは年齢に応じて変化していくべきなのではないか
ということを、ちょっと感じたわけです。

まあね、これは微妙なんですけど、ある種の技能もの、っていうのは、私が手がけてきた造形にしろプログラムにしろ3DCGにしろフォトレタッチにしろ、年齢がいくと上達しにくくなるのは事実です。
けれど、ある年齢までは、今度は、それまで身につけた技能を上手に活用して取り回す術に長けてくるんで、むしろ「ベテランの良さ」みたいなのが出て、それでやりすごせるんです。
若いやつが経験少ないので、うまくできないところを、ベテランは分かってるので「そこはこうすればいいんだよ」みたいに立ち回れるので、ある程度まではいい感じに行けるんです。

ただ、それも一定の限界があるのが事実です。
そこを越えたときは、やはり、変化が必要かなぁ、ってことで。

まあ、プログラムがきっかけで、ふっとそんなことを思った、という話です。