最近の株式市場や円市場は、トランプさんに振り回されてばかりいて、なんともまあ、やりにくい日々が続いていますね。

安定したかな? と思ったら、翌日にはトランプさんがツイッターでつぶやくので、いきなり様相が変わる、みたいな繰り返しで、実に投資家泣かせな状況だと思います。
なんせいきなりツイッターでつぶやかれるので、事前に予想しようがないですからね。

もっとも、どなたかも言ってますが、実はトランプさんの軸というのは全然ブレてないので、当初からいってることを粛々と実行しているだけなので、いちいち、過剰反応するマーケットのほうがおかしいんだとは思いますけども。
好き嫌い、賛否はまた別として、そういう意味で、私はトランプ大統領というのは、アンチメディアが言うような「おかしな人」ではないと思います。

従来の既存の枠組み、既得権益を破壊しようとしてる、あれは「レボリューション」なわけで、それには従来の枠組みの中で動いてもダメなので、ああいうやり方をしないと無理なわけですから、なんらやってることはおかしくはないんですけどね。

そもそも、米国の三大ネットワークはアンチ・トランプで、こきおろしにやっきになって「おかしなヤツ」イメージを作ろうとしてますが、日本の大手メディアは三大ネットワークから情報を持ってきますので、情報が偏りまくっているんですよね。
なんだかんだ言っても、米国人の一定年齢以上は、「強き良きアメリカ」再来を希望する人が多いと思うし、「世界ナンバーワンのアメリカ」を期待する人も多いと思います。
ハリウッド映画を見れば、多くの民衆が受け入れたがっている物は、一目瞭然です。
なので、実際に一部の都会や知識層を除くと、トランプさんの支持率って、結構高かったりするんですよね。


いや、今回は、別にそんな話題ではありませんw


さて、前回、ちょっと書きましたけど、次の本を準備しています。
今度の本は「うねり取り」の本です。
ちょっとある事情から、全く予定外に急遽生まれた本で、全然書くつもりがなかった本なのですが、これが生まれた経緯は、本の前書きに書くので、ブログでは省略しておきます。

で、その経緯が主に本が生まれた理由なのですが、その具体的な内容というか、構成というか、うーん、言葉で説明しにくいんですが、全体の話の持って行き方というか、そういう部分ですね、そこが、まあ、読んで貰わないと分からないとは思うんですが。
要するにですね、私がこれまで否定してきた、いわゆる「ミーハー入門書」的な体裁を少し入れてみたわけなんです。
チャートとか掲載して説明する、みたいなね。
ポリシーとして、初心者にトレードを伝える本で「チャートは逆効果」という否定派なのは、全くブレてないし、変わってないんですけども。
これには理由があって、ひとつはその「まえがき」で触れてる話に関係するので省略しますが、もうひとつの理由が、実は、前回の話が大いに関係してるんですよ。

あまりに、個人的というか、ちょっといやらしい感じがするので、その理由は本では一応書いてますが、あまり詳しく触れないようにしたので、こっちに詳しく書いてるわけなんですけど
要するにですね、その、前回書いたI場4郎氏の本だとか、ビデオだとか、そういうものですね、その感じを少しだけ真似てみたんです。

なぜかっていうと、そういうのに、正論は感じつつも、ちょっと「???」な部分もたくさんあるので、要するに「うーん、それは違うだろう」とか「そういう教え方はダメなんじゃないか」「それはむしろ初心者をダメにするだろう?」みたいな、反発というか反感というか、まああくまでも個人的な感情として
初心者教育にそういうアプローチはダメなんじゃないか?
と、個人的には感じるところがあるわけですよ。

これが気にかかるのは、先生があまりに突然、ポピュラーになりすぎたからこそ、なんですけどね。
この理由は、あまりに個人攻撃っぽいというか、全く攻撃してる気はなくて、何度も著書などにも書いてるように、相場というのはその人の信念次第なので、何が正解ということはないから、全く否定もしてないんで
「少なくとも私の考えは違う」
程度の話なんですけど、考えなしの人には個人攻撃っぽく受け取られる恐れもあるので、あまり詳しく著書にはこの理由を書きませんでした。

なので、体裁というか、構成というか、そういう表層の部分はあえてどこか似せつつですね、根源である本質的な部分で違うことを言うという、「私だったら、そうじゃないだろう」的なアプローチを試してみたわけなんです。

表層が同じような感じでありつつも、全く違う考え方がある
ということが理解して貰えると
トレードにはなにも正解はひとつじゃない、いや、正解なんかないんだ、自分で好きなように考えればいいんだ
という、トレードに一番大事なことが分かるんじゃないかなぁ、と、思った次第なので、できれば先生の話を知っている人に読んで貰いたい本なんです。

もっとも、私、先生の本、全部読んでないし、セミナーにも出たことないので、どこまで似てるか分かりませんけど、ラジオとかで受け印象を、意図的に著書に出してみたつもりです。

とはいえ、たとえば5,20,60日移動平均を使うやりかただとかは、もっと昔から相場師の人がやってますし、私もずっとそれを使ってきてますし、最初の著書を書いたのは先生が世に出る前でしたが、その段階ですでにそのことを書いていますから、別に真似したわけではないですね。
先生が世に出てきて話を聞いてみたら、「私とやり方がよく似てた」っていう部分も多々あったわけです。

ま、私と似てる、というより、だいぶ昔からある「うねり取りのポピュラーなセオリー」みたいなものを私がやってきているわけですが、先生の話もそのセオリーみたいものですから、似てて当然といえば当然です。
言い換えると、先生は、少なくとも最初の部分では、そうしたセオリーをちゃんと教えておられる、ということでもあるとは思います。

そんな風に思いますから、何度も言うように、攻撃してるわけではないんですけどね。
たとえばなんですけど、立花義正氏の本はまぎれもない名著で、あの本は元々、林輝太郎氏のところからアプローチされて連載されたものをまとめた本ですけれど、その中で、明確に書いてはいませんけど「林氏はこう言うけど、私はこう考える」的な部分が見え隠れしているところもあるんですよ。
人が違うんだから、考えが違って当然で、そういう部分がうっすらと見えるところもある。
けれど、その立花氏の文章が出来たのは、元をたどると、やはり先人としての林氏がいてこそ、です。
広く投資家教育をされた林氏のベースがあるからこそ、みたいな部分があるわけで、考えが違うからって別に敵対しているわけではなく、一種のブラッシュアップというか、ステップアップというか、切磋琢磨というか、そういうことなわけですよね

今度の本も、それと同じようなアプローチなんですけどね。