前回、最近の相場は気持ち悪い、と書きましたけれど、あくまでも「感覚的」なものですので、その根拠というか、理由を説明するのは困難です。

ですが、あえて、あくまでも「あえて無理に」説明するとすれば、というレベルの話ですけれど、ひとつに、最近の相場解説が上げられます。

私の個人的な視聴の範疇なんですが、ネットでの相場解説ビデオであるとか、ラジオ番組であるとか、そういうものに、いわゆる無責任なアナリストだとかなんとか、要するに相場を解説する人たちがたくさん出ているわけです。
どだい、彼らの言うことは、いつも無責任で適当なんですが、そういう彼らでさえ、少し前までは「いくらなんでも最近の相場は行きすぎだ」とか「上がる理由が分からない」とか「あれやこれやの数字がこうなってくると、過去の事例から言えば暴落が近い前兆で、かなり怖い」みたいなことを、かなり言ってたんですね。

基本、彼らは「楽観論でメシを食っている生き物」ですので、経験的に言えば、ああいう人たちが、こういうことを言い出すのは、かなり「末期」なんですけど、その彼らが、今度は、そういうことを次第に言わなくなってきた。
なんで言わなくなってきたかっていうと、なかなか、いつまで経っても暴落しないからですよね。

けど、経験から言うと、彼ら無責任な相場解説者が、がこういう風に手のひらを返したときっていうのは、本当に「末期の末期」なんです。
その「悲観論→楽観論」の手のひら返しが、2、3回続く場合もまれにありますし、アベノミクスの長期連続暴騰相場なんかはそんな感じでしたけれど、とにかく、かなり終末期に近づいているのは確かだと感じます。

著書にも書いたように、相場解説がこぞって楽観論を言い出したり、一般雑誌などまでが投資を勧めるようになったら、それは相場の上昇も末期で、暴落の前兆と言われていますが、ま、そんな感じで、相場においては、信用できる指標なんてものは、ほとんど存在しないんですが、あえて割と信頼できるのが「解説者の傾向」だと思います(笑)
著書に書いたように、アナリストの予測を集めた指標というのが米国には存在するのですが、どんな指標もほとんど当てにならない中で、唯一、これが見事なほど当たっているのですよね。
むろん、アナリストが上昇を示唆したら売れ、みたいな逆張り指標としての意味ですけれどね(笑)