トレーダーズ・グレイル

トレードの世界を探求するプロトレーダー増田蔵人の気まぐれ更新ブログ 本当に勝てる投資家になるためのブログ

2016年01月

毎度毎度のメディア芸人

日経平均は5日連続下落という、記録的な下落を打ち出しておりますが、最近、メディアを聞いていると
いいかげん、すんごくイライラ、ムカムカしてきます

まー、毎度毎度、繰り返ししつこいぐらい書いてますが
よくもまあ、投資業界のメディア芸人(解説者、アナリスト等)たちは、つい最近までとは手の平を返したように、ネガティブキャンペーンを打てるのか
ということです

どんなときにも、ネガティブな材料もポジティブな材料も存在するわけですが、こういう時は
その中から、特にネガティブな材料だけを選択的に取り出してきて、並べたてて「こんなにネガティブなんだ」という説得をしようとする
その上に、ポジティブな材料までも否定的に喋る

という、馬鹿な連中には、毎度お馴染みのご都合主義的手法ですが、ついこの前まで
バラ色の未来を描き出していた口でそれを言うんですから

無節操というか、厚顔無恥というか、恥知らずというか
とにかく、酷いですね
正直、人間としては、もう少し恥を知って欲しいというか、私にはとてもマネできません。
仕事とはいえ、よくまあ、あれだけ恥知らずに手の平を返して喋れると思います。

まあ、毎度のこととはいえ、こういう風に、メディアを見ていると、やっぱりいつもイラつくんですけれど、そのイラつきがだいたいピークに達したとき、というのは、昔から相場で言われる
解説者が総悲観になったら、そのときが相場の底
というヤツでして、今回は、長年の経験からしても、今までなかったぐらいにイラつきが激しいんで、そろそろ、ピークが近づいてきたかな? という感じがしてます。



あと、これも前から書いてますが、こういうときには必ず
様子を見て下げ止まるのを確認してから買え
と無責任なことを言う「自称プロ」が大量にいますが、そういう人は
実践経験がないか、あっても、自前の資金で生活を賭けて売買していない人
だと思います
ハッキリ言って
暴論です!!

この発言は、発言だけ見ればもっともなことを言っているようなんです
しごくもっとに聞こえるから、くせもので、初心者が騙されるんですよ。

現実は、相場経験が豊富な人なら誰もが知っているように
暴落時に底入れしたと確信を持ってから、ゼロから新規に買い向かう
という行為は、もの凄く精神的に困難な作業なのですよ
はっきり言えば、よほどの熟練者でない限り、不可能に近いです。

だいたい、下げ止まりを確認してから、なんて言っても、そんな意識を持って確認しようと思う人間というのは、結局は、たくさん上昇してからじゃないと、下げ止まった確証が持てないんですよね
特に、こういうときは、リバウンドの速度も速いですからね
暴落時の上昇こそ、資産を増やすチャンスですから、そういうときに、どーんと上げ戻してから買うんじゃ、利益が少なくなって駄目なんですよ

じゃあ、どうすればいいかっていうと、結局、ためし玉、探り玉とでも言えるもの、あるいは本玉扱いでもいいですが、とにかく、玉を多めに持ち続けるべきなんです
損してもいいんです、下がったら玉にどんどん調整をかけていけばいいです

それでこそ、底からの上げが大きく取れますし、最後に元は取れます。
だいいち、玉を持ってないと、相場の感覚も得られませんから、底入れなんか正しく確認できやしませんよ。
玉も持たず、眺めてるだけで底入れが確認できるなんてのは、相場をやってない解説者だけの空論なんですよね。

日銀追加緩和の可能性

新年早々、株式市場は波乱になっていますが、ここであわてず、我慢を重ねましょう。

ところで、最近、というか、ここ半年ぐらい、やたらと聞くのが、日銀の追加緩和に関する話題で
日銀に出来ることはほとんどない
という論調です
とにかく、投資に関するこーいうニュアンスの話というのは、投資解説はなぜか
やたらとネガティブ、否定的に話したがる
癖があるのですが、そこを差し引いても
どれだけ日銀のことを理解していて、どれだけ本当に経済のことを分かっているのか?
というのが、すごい怪しいですよね

実は、私の父親は、とある有名国公立大学の教授で経済学者で、政府税制調査会の委員も務めた人だったのですが、はっきり言って、エコノミストにだって、経済のことなんかよく分かってませんでした。
緩和の影響に関しても、学者によって両極端の議論があるほどですから、実はなんにも分かってないのです
ただ、肯定派も否定派も、「言いたい結論」があって、そこに向けて論理を組み立てているだけです

出来ることがほとんどない、と言う人は、「出来ることがほとんどない」と言いたいがために、そこに向けて理屈を組み立てているだけです
極論すれば、日銀は現在の法制度では政府と結託すれば無限にお金を刷ることさえ出来るのです
それが現実にいいか悪いかという話ではなく、そこまで可能な組織の限界を勝手に決めつけるのは、愚か者の言い分だ、ということです。
勝手に「現実的な限界」という線引きを作り出すから、「出来ない」という結論が出るのです。

緩和の良し悪し、影響の良し悪しは全く別の話ですが、黒田総裁は、昨年の頭にヨーロッパのインタビューで
「どの国にも、グローバルにも、短期国債、長期国債、社債、ABSなど非常に多くの金融資産がある。もし緩和が必要であれば技術的に限界があるとは思わない」
と語っていますし、その手段に対して
我々はよりクリエイティブである必要がある
とも語っていますが、要するに「創造的であれば、手段は無限である」という話は、むしろ非常に正しいと思いますね。
その創造的手段が「有効か」はまた別の話ですが。

謹賀新年

みなさま、あけましておめでとうございます。

昨年はみなさんにとって良い年で、トレードは儲かりましたでしょうか?

昨年後半のチャイナショックと原油安による波乱では、大きな損を出した人も多かったようです。

私自身も、チャイナショックの暴落で、だいぶ含み益が減ってしまいましたが、実は著書にも書いたように一昨年家を建てまして、その頭金を総額の1/3ぐらいの額で払っていまして、投資資金から即金で払ったのですが、今年の終わりには、払う前の水準まで資金が回復しているので、まあまあ、御の字ではないかと思います。
といっても、私の場合は4月締めで1年の成績を清算するので、あまり、年末の数字は意味がないのですが。

さて、この時期になると、あらゆるところで
2016年の相場見通し
なんて記事が見られるようになります。

著書でも揶揄しましたがそんな1年先までのことが分かれば誰も世話ないわけで、予想してみるなんてのは実に無意味だからやりませんが、少なくとも大きな鍵を握るひとつが
中国経済の動向
であることは、間違いないでしょう

しかし、困ったことに、アナリストたちは「中国経済の本当のことは誰にも分からない」などと言いながら、平然と中国経済を語ってみませますが、本当のところは、実は誰にも全く分かってないのですから、語ること自体がメチャクチャなのです
まあ、幽霊を論理的に語って見せてるようなもんですね、馬鹿みたいです
誰にも、なにひとつ、本当のところは分からないから、相場にとっては、大きな問題なのです

ここで問題なのは、要するに
本当の中国経済は分からない
のですから、投資家にとって相場を荒らす要因は、根本的なところでは実は中国経済では全くなく
中国経済を馬鹿なアナリストやエコノミストやストラテジストや解説者どもがどう宣伝して人々がどう思うか
という部分なのですよね
想像上の幽霊が恐いのか、それともカワイイ女の子の幽霊なのであんまり恐くないのか、って感じで、どっちに捉えるか、です。
こういうとき、問題となるのは、この手のテーマは
センセーショナルに語ったほうが話題性がある
というインセンティブがあることで、だからたいてい、話題にする人はネガティブなバイアスがあります


ところで、中国をネガティブ宣伝する人たちが必ず使うのが
李克強指数
です
李克強指数とは、李克強首相が、当局のGDP発表があんまり信用できないので、中国経済を見るために私はこれこれこういう数字を見る、と言い出したことから生まれた有名な中国経済を測るバロメーターとされる指数です。
天下の日経新聞も、李克強指数を根拠に、中国経済は弱い、という記事を載せています。
ハッキリ言いますが
日経新聞のその話は嘘というか完璧な誤りです

李克強指数というのは、基本
役立たずな指数なので、こういう話は信用してはいけません
というかですね、これは李克強首相の時代には、その時代の環境にあわせてちょうどよかった指数、ということなので、なにも李克強指数には罪はないのですよね、いまだに時代にあわないそれを「根拠」として使う人が山のようにいるのが罪なだけなのです。

では、何が問題かというと、李克強指数の主要な数字を構成する要素のひとつが、「鉄道貨物運輸」の量なのです
少し考えれば、みなさんも分かるとおり
文化というのは、発展すればするほど、貨物運輸には自動車を使うようになる
んですよ

だから貨物の運輸の数字が年々減っているのは当たり前の話で、李克強指数には自動車輸送が含まれてないんです
実際、中国の大手企業にアンケートをとると、毎年、貨物輸送を減らして、車で輸送している率が増加してるらしいです。
しかも鉄道の運輸の多くは「石炭」でした
発展するほど石炭の消費は減りますから、数字はどんどん減って当たり前なんです。

他の根拠となる数字も似たようなもので、どっかしら、間違いがあります。
他のところなど、詳しくは、たしかニューズウイークが解説していたと思います、今でもサイトに記事が載ってると思いますので、気になる人は探してみてください。

ま、とにかく、天下の日経新聞に載る記事でもそんなもんですから、投資解説などの情報は、なるべく見るな、と、これは今年もずっと、一番強く主張しておきたい部分です。
オーナー紹介 増田蔵人
フリーで造型、PC関係等の仕事を多岐に渡り担当、関連雑誌等のライター。本名で著書が十数冊ある。
投資歴は30年。近年ライターとしての仕事が激減したため、プロトレーダーとして生計をたてるに至る。
2015年、ライター生活の集大成、トレーダー啓蒙書『投資の聖杯 ~投資常識の嘘~ 本気で勝てるトレーダーになりたい人のためのバイブル』を電子書籍でリリース。
最新コメント
ツナギ売買の入門と実践 [増田蔵人 著]


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