トレーダーズ・グレイル

トレードの世界を探求するプロトレーダー増田蔵人の気まぐれ更新ブログ 本当に勝てる投資家になるためのブログ

2015年07月

教習と投資

実は私は、若い頃、視力がどんどん凄く悪くなってきて危険を感じたため、二輪免許を失効した過去があります

危ないので、もう、二度と乗るまいと思ったんですが、結婚して、家族が出来ると、どうしても車の免許の必要性が高くなってしまい、最近、家を建てて駐車場代がタダになったことを機会に
オッサンですが、あらためて免許を取ろうと、教習所に通ってます

まあ、若い人たちに混じって教習を受けるのは、居心地悪いですね(笑)

ところで、自動車の教習を受けていて思うのは、
車の運転も投資も同じだなぁ
ということです
長年、身についた技術なんですよね

著書にも書いたように投資は予想のゲームではないし、当て物ではありません
練習して技術を高め、身につけていく物事です
一朝一夕では上手にならないし、上手くなるには、長い修行時間がかかります。

もうひとつ言えるのは、これは本家のブログに書いた話からの流れなんですが、教習所に行くと、すぐ、弱音を吐く若い人が多いです
それが、教官に対する文句として出る、ということです
確かに教官は嫌な人もいるでしょうが、最近は昔ほどではないし、多くの場合、こうした反応は、最近の若いヤツが打たれ弱いことに起因していると考えます。

投資も運転も同じなんですが、投資というのは、極めて高度なスペシャリストの技能です
その道の熟練者が、経験から培われた貴重な技能を教えてくれるんですから、それはありがたい話で、本当にちゃんと教えようとすれば、厳しいことも言うのが当たり前の話です
著書に書いたように、林輝太郎氏の著書のように、厳しい言葉も書かれている、それが「本当の意味での初心者に親切である」ということです
このことは、投資でも運転でも、全く同じことだと思います。

「あなたも三日でプロレースドライバーになれる」なんて本があったら、馬鹿みたいに見えるでしょう?
でも、「一日30分の作業で三億儲ける」「毎日10分の作業で月30万円稼ぐ」なんてのは、それと同じですよ?
投資の入門本の大半は、そういう意味のタイトルがついているんですから、手に負えません
運転ならこの「馬鹿みたい」な理屈が分かる人でも、事、投資になったとたん、コロっと騙されるのが、投資の世界の恐いところです
心地よい甘ったるい言葉ばっかり書いてある「初心者入門書」なんていうのは、ゴミに等しいです、つまりほとんどの投資入門書はゴミなんです

ギリシャリスクと人々の反応

ギリシャ問題は、予断を許さないものの、ようやく一段落して、本日は大きく上昇中です

前も書きましたが、直前の下げのときに「こういうときは仕掛けておくべき」と書きましたけれど、それに対して、こう戻してきたときに
だから俺が買っておけと言ったでしょう
と予言者ヅラしてしたり顔で言えば、予測が当たった人のフリができるわけです
むろん、私は予測でそーいうことを言ったわけではないので、別に予想が当たったわけでもなんでもないんですけどね、要は、世間の投資の先生っていうのは、そういうヤカラが多いってことです

ところで、ここまでの一連のギリシャ問題をめぐる解説をたくさん聞いていると
面白いなぁ
と思います
あっちでもこっちでも、解説者が、みんなしたり顔して、ああだこうだ、とまことしやかなことを語っているのですけど、人によって、全然言っていることが違うんですよね
まるっきり正反対だったりもします。
みんな全然違うんだけど、みんな、自信満々で偉そうに喋ってるので、どれかひとつだけ聞けば
ああ、そうなんだ
と騙されてしまう説得力を持っています
これが相場解説の基本的なパターンです
遠いヨーロッパの、小さな国のことですからね、みんな、ホントのところなんて、誰も全然分かってないんですよ
勝手に考えて、勝手に思い込んで、勝手に説明してるだけなんですけど、説明しろって言われれば、仕事だから語らないわけにはいかない
何も分かりませんよ、遠い小国のちょっとイカれた首相の脳内なんて、分かるわけないじゃないですか
と言えば、正直で好感が持てるし、それが一番正しい説明なんですが、一応、専門家を名乗っている以上、そうもいかない、だから、適当なことを言う
著書にも書いたむしろ専門家のほうがヤバイ、という話のひとつがコレですね


こういうときは仕掛けておく

中国株の戻しに応じて、日経平均は、週末にかけて戻して引けました
とりあえず、夜間相場で先物は2万円を回復しています。
この休日中に、ギリシャ議会で、債務削減案が承認を経たことから、週明けの相場は、高く始まるでしょう
しかし、毎度のことですが、休日の間に色々あって、週明けの一発目の反応をする相場が日本市場だというのは、しんどいところです。

ところで、前回、こういう相場では
見送りを言う人もいるが、それではプロは駄目だ、とにかく買っておけ、失敗したら切ればいい
と暴論のようなことを書きました

乱暴ですが、ざっと言えば、これは正しいのです
相場というのは、絶対にどう動くか分かりませんので、常に動きに乗れるようにするには、そういう方法が一番「楽」です
様子見というのは、聞こえはいいですが、いざ、相場がどちらかに動いたとき、様子見から出動する、というのは、言うほど簡単ではありません
なんせ、その時点では、果たして再び上昇トレンドに戻ったのか、などということは分からないわけですから、そこで一歩踏み出す勇気は、なかなかないでしょう
というか、断言しますが、こういうときに様子見する人は、まず無理です
たいてい、踏み出したときは、遅きに失した、というのが現実です
逆に言えば、そういうときにホイホイ踏み出せるというのは、いったいどっちに動くのか全然わからんときに素早く仕掛けているのと等しいわけで、本当のところは、様子を見ているようでも、先の乱暴に聞こえる物言いと実質的には同じことなんです、ただ本人にそういう自覚が無いだけです

たとえば、こういうとき、分かりやすい例をあげてみましょう
1000円の商品があって、レバレッジが10倍だとします
そこで、一枚買います
先物などを基準として、ここでは「枚」といいます
それが900円に下げましたので、一度損切りします、100円のマイナスx10倍で、1000円の損です
そこで、また900円で2枚買います
なら、一枚手仕舞わなくてもいいじゃないかと言われますが、それは心理的な問題で、絶対に一度カットしたほうがいいのです、含み損をゼロにしたほうが、健全なトレードが可能です
これが800円に下げて、ロスカット
-100x2x10で2000円の損、合計3千円の損です
ここで、また3枚買います
すると、これは、800円から900円まで戻せば、損益トントンになり、それを越えればプラスになります
もし、4枚なら、もっと早くプラスになりますので、少し戻せば、それまでの損が取り戻せます。

お分かりでしょうが、これは、回数を繰り返すほど、価格が安すぎになっていきますので、いずれ上がる可能性は高くなります
つまり、こういうことをやっていると、最終的には利益になるのです
現実には、相場勘があるなら、ある程度下値にいくほど、建玉を厚く(数を多く)していくので、かなり少ない上昇で利益になります。

むろん、これはとても単純化した例で、実際には、もっと複雑に、状況に応じて建玉を操作します
切っては建て、切っては建て、時に増やし、減らし、色々操作します

これは、あくまでも、簡単な一例として上げているのですが、こういうことをやっていても、正しくやれば、必ず利益が出る、ということを知って欲しいのです

この例は、マーチンゲール法に似ているように思うかもしれません
マーチンゲールというのは、ギャンブルで、負けたら、賭け額の倍を賭けることを繰り返す方法で、論理的には、いずれ必ずプラスになるのです
が、実際には、負けがしばらく続くと、倍々で賭けではすぐに賭け金がけが天文学になり、実現が不可能な方法です
しかし、投資はそうではありません
ギャンブルの負けは理論上無限に続きますが、商品の価格の下限には限りがあるので、無限に負けが続くことはないからです

この例では、重要なのが、先物を例にしている点です
著書にも書いたように、実は株式投資は一番危険です、実質ゼロになる可能性があるからです、その点で、今の例では例外です
その点、先物には、価格の下限に限りがあります
先物といっても、FX、指数先物、商品等色々ありますが、たとえば、日経平均や為替が1/100の価格になったら、日本経済はもうボロボロになっている時のはずです
実質的なこと言えば、そんな状態になる前に、日常生活が既に、のほほんと投資などできる状態にないでしょう
商品も同じで、大豆が0円になるとか、ガソリンが0円になるとかいうことはありえません
つまり、実質、先物の下値には相当な限りがあるのです
従って、常に同じ商品をトレードし、下値まで充分資金が続くような、建玉の建て方を上手にするなら、決して、破綻することはありませんし、いつかは儲かります

著書にも書いたように、プロは資金の大半を余らせてトレードします
そのため、こういうときに破綻することは絶対にありませんし、こういうときのために、資金を余らせるとも言えます

これが、株をとっかえひっかえして、上がる株を当てる「当て物トレード」をしているなら、ギャンブルのマーチンゲールと同じで、ずっと負け続ける可能性が出ます
それも、当て物売買の危険なところのひとつで、ギャンブルなところです
だからこそ、著書にも書いたように、プロは「上がる銘柄を当てる売買を軽蔑する」し、専門を作って、それだけをトレードするのです。




下げすぎです

本日の日経平均は、昨日に引き続いて、暴落となってます
現時点では、昨日とあわせて1000円以上の下げですから、いくらなんでも下げすぎです
一種のパニックと言っていいんでしょう

いくら、この程度で動揺していたらプロは勤まらない、とはいえ、やはり精神的にはしんどいので、ついつい、イライラしたりします、困ったものです

こうなると、損切りを巻き込んでいきますので、多少の間下がり続けるのはやむを得ない話なんですけど、個人的には、ある程度の期間を念頭におくトレーダーならば、今は
絶好の仕込み場であるというスタンスには変わりありません

基本的には、今、ファンダメンタルズにしろ、テクニカルにしろ、数字を見ると、圧倒的に「買い時」を示唆しています
むろん、そういうものが当たるとは言いませんけれど、ある程度、長期間をメドにする場合は、そういう数字が出たときには、まず、必ず長期的には儲かります
現時点では、日本株のファンダメンタルズには、何か変化があったわけではありませんから、そこまで売り込む理由はありませんね

もちろん、株がファンダメンタルズを必ずしも反映しない、というのは、著書にも書きましたし、過去数年、経済が低迷しているのに、NYダウが史上最高値を取っている、なんてのを見れば一目瞭然ですが、そういう「ズレ」というのは、主に上昇のときに起きることです
逆に「ファンダメンタルズがいいのに、極端に相場が悪いことがずっと続くズレ」というのは、過去にありません


ところで、昨日の中国市場の暴落で、またしても日経新聞などに「中国関連のコマツが売られた」という記事が載っていました
まあ、人がそう思った、というのならいいのですが、新聞が事実のように書くのはいただけません
著書にも書いたように、こういう思い込みが危険なのです
ちなみに、現時点でコマツのHPを見ると、建機の中国に占める割合は15%に過ぎず、北米のほうが収益率は高くなっています。
おおむね、北米と日本が40%近い部分を占めています
それも、近年、建設が増えれば受注も増えるのが道理で、今はそれでも「多め」ですから、全然コマツは中国関連じゃないですねー天下の新聞が嘘書いちゃいけません


多くの人が待ち望んだ仕込み場だと思うのですが、いざ、ここで買うというのは、勇気がいるでしょうね
そこが相場です
こういうとき、「様子見」を推奨されるかたもいますが、私は、プロはそれでは駄目だと思います
仕掛けておけばいいのです
失敗したら、カットすればいいだけの話です、最後に利益になれば良いのです
そういうやり方をしていかないと、もし上昇したときに、利益がたくさん得られません
玉操作さえできるなら、怖がらずに仕掛ければ良いでしょう


とりあえず

昨日の下げは、やはりやり過ぎ感が強いというか、一晩あけたら案外どこの国も冷静な反応だったので、今日のマーケットはひとまず大幅戻しで終わりました。

前回、そもそも、こんな国を入れたのが間違い
と書きましたけれど、必ずしも、コレは暴論じゃありません。

デフォルト、デフォルト、って言うけれど、じゃあ、何がデフォルトなのか、っていうと、明確な定義はないんですね
主体筋のどこかが、デフォルトだ、と言ってしまえば、デフォルトである、ということになったりするわけで、そもそも、現時点で、既にギリシャはデフォルトだ、と言っている学者もいます

で、かなり主流派の意見として、実はギリシャは以前から
恒常的デフォルト状態にある
とみなす学者筋は多いんです
たとえば、各国がいつデフォルトして、何回したか、などの回数を数えるとき、ギリシャは数えられない、と。
なぜなら、いつもずーっと破綻しっぱなしなので、いつとか、何度とか数えられない、ってことなんです
また、平均すると、過去200年で2年に一回ずつ破綻しているということを言う人もいます

まあ、なんにしろ、そんな国だということですから、ユーロ圏に入れるほうがどうかしてるんで、あながち、暴論でもないでしょう
あと、EUとユーロ圏は別ですから。混ざってる人多いです。

オーナー紹介 増田蔵人
フリーで造型、PC関係等の仕事を多岐に渡り担当、関連雑誌等のライター。本名で著書が十数冊ある。
投資歴は30年。近年ライターとしての仕事が激減したため、プロトレーダーとして生計をたてるに至る。
2015年、ライター生活の集大成、トレーダー啓蒙書『投資の聖杯 ~投資常識の嘘~ 本気で勝てるトレーダーになりたい人のためのバイブル』を電子書籍でリリース。
最新コメント
ツナギ売買の入門と実践 [増田蔵人 著]


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