トレーダーズ・グレイル

トレードの世界を探求するプロトレーダー増田蔵人の気まぐれ更新ブログ 本当に勝てる投資家になるためのブログ

自動車教習

私は、相場歴20数年以上、などと著書などに書いているので、そこからだいたい年齢は想像がつくと思いますが、実は、数年前まで車の免許を持っていませんでした。

なんでこの歳まで免許がなかったのか、というと、20歳で一人暮らしを始めたので、純粋に免許を取るほど金がなかった、というのと、昔はバイクにはガンガン乗っていたのですが、私、視力がものすごく悪いんです。

0.01とか、そーいうレベルです。
桁間違ってませんよ(笑)

若い頃はそれこそ、年々、視力悪化が進行していってたのですが、夜、バイクに乗っているときに、物が見えないんです。
普段は割と慎重で怖がりな性格なのですが、バイクに乗ると人格が変わって暴走気味(笑)なせいもあって
「あ、こりゃそのうち事故って死ぬな」
と思って、乗るのをやめて、免許を失効したんですね。
当然、夜、物が見えないのは車でも同じことですから、車の免許はそのまま取らないで来たわけです。

けど、まあ、家族を持ったり親が歳だったり、いろんな家庭的な理由で、やはり車があったほうが便利だ、ということと、家を建てて車の駐車スペースがタダになったとかいう理由もあり、一年発起して免許を取りに行ったわけです。

ま、当然、車の免許なんて若い人ばっかりですから、若い人に交じって一人ヒゲヅラ(なんです)のオッサンがいるのは、かなり浮いてました。
正直、かなり居心地が悪くて恥ずかしかったですね。
「家族のため」と思って頑張ったんですが、案外大変でした。

というのは、最初は「歳食っているぶん、人生経験が豊富だから教習もなんとかなるだろう」と思っていたのですが、逆なんですよね。
年齢的に反射神経が鈍っているとか、思考力や記憶力が落ちているとかいうのはむろんあるんですが、そういう面のことではなくて、若い頃というのは、「授業」のような形態だとか、「試験」のような形態を当たり前のように日常的に体験しているじゃないですか、だからそういう形のものごとは、当たり前のように慣れているんですよね。
私のようなオッサンで、しかも会社員で研修などもなければ、そんな形のものは30年ぐらいやってなかったりするので、教室に座っているだけでもしんどいんですよ。
30年ぐらいやってないので、試験や授業みたいな形態に、既に耐性がなくっているんですよね。
これが自発的に趣味で行った投資講座なら、まだ興味があるからいいですけども、そうじゃないですもの。


でもまあ、なんやかんやで一応、無事に試験も一発合格し、めでたく免許は取れました。
それから今のところは無事故無違反で車に乗ってます。

で、教官は結構オジサンが多いですが、私のような年齢の人は少ないので、教習で同乗すると、若い人に話せないような話なんでしょうね、色々と話をしてくれるんです。
ぶっちゃけ、若いヤツへのグチも多かったですよ(笑)

私が免許を取りに行ったのは夏休みあたりだったんですが、夏休みだから免許取りに来る大学生って多いでしょう、と聞いたら、違う意味でこの時期は多いんです、と教えてくれました。
どういう意味かというと、春の入学シーズンに免許を取りに来るんだけど、途中で挫折してしまうヤツがとても多い。
教習を休止できる期間が半年だったかな? そのぐらいなんで、その挫折した奴らが、期限ぎりぎりなので、夏休みに仕方なく再度続きを取りに来る、という話でした。


はい、何が言いたいのか、もうお分かりかもしれませんが、トレードも免許も、挫折しちゃ駄目です、ってことです。
正直、この年になって免許を取るなんて無理かもしれない
もし取れても、運転が危なっかしいかもしれない
などと思ったのですが、不可能だと思えても、頑張れば私のような中年のオッサンでもなんとかなるもんなんです。

要は、諦めずに、根気よく頑張ること、続けること、これですね。

トレードなんて、何度も言いますが、何度も練習して上手くなるものですから、そんなに簡単に上達するわけありません。
春にちょっと免許取りに行って、すぐに諦めるような態度、一度や二度の敗北で諦めるようでは、トレードもうまくなりません。
何度失敗しても、諦めずに延々と続けていれば、いずれはそれなりに上手くなるものです。


というか、それなりにトレードで生活している人というのは、本当にトレードが好きな人で、そういう人は、要するに、諦められないんですよね、諦められないから、また性懲りも無く、何度でもチャレンジしちゃう。
多くの相場師、トップトレーダーが、一度は全財産を失うぐらいの失敗をしたエピソードを書かれていますし、それでも諦めず、働いて資金を作ったとか、親族に借金して資金を作ったとか、書いてます。
言い換えると、そういう風に「どうしても相場を諦められない人」でないと、トレードで成功しない、と言えると思います。

ただし、これは著書にも書いた話ですが、このことを成功法則の本の「嘘」のように捉えてはいけません。
「そういう人は必ず成功する」ということではありません
それは成功への要件ではあっても、それを持てば成功が約束されるわけではありません。
成功する人たちの何倍、何十倍、何百倍もいる大損して破綻する人々も、また、「どうしても相場を諦められない人」たちであることは、よく心しておく必要があります。







整理するタイミング

前々回、今年から、自分でつけているデータの量を減らした、という話を書きましたが、注意というか、肝心のことを書き忘れたので、補足です。

情報を減らす、という作業は個人トレーダーにとっては原則として必須なのですが、いつ減らすか、という問題です。
ちなみに「原則として」、と書いたのは、もちろんトレードというのは「その人間の性質に合致したものでないといけない」わけですので、情報が多いほうがうまく立ち回れる人間というのも、中には希にいるだろうと思うので「原則として」ですね。

で、情報というのは、初心者のときは、減らすと精神的に逆にしんどくなったりするわけです。
つまり、情報が多いほど勝てるだろう、と思ってる、情報が多いほど勉強していると思ってる、という認識があれば、情報が減るというのは、「サボっている」「負けるんじゃないか」という不安感に繋がるわけです。
最低、この不安が克服できるだけのメンタルは出来てる必要があると思います、つまり「認識」ですが、ちゃんと深層心理で「情報なんか増えてもいいことはない」という理解が出来ている必要があります。


まあ、ある程度コンスタントに成績が(負けでも勝ちでも構いませんが、割と結果が一定している)出ているなら、そこで情報を減らしてみたら「なんだ、別に成績変わらないじゃん」という気づきに繋がると思うんですが、なかなか、それも誰でも出来ることじゃないですね。

結局、だから普段からトレードの「実践部分」がルーチンワーク的になってて、もはや日常の作業に近い、という状態にまでなっていれば、情報が減ろうが増えようが、やるべき作業は一緒、毎日淡々とこなすだけになりますので、あまり情報の増減が気にならないんじゃないかな、と。
というか、たとえば毎日経済指標とチャートを見てから売買するとします、で、よくよく、それを突き詰めていくと、実際にトレードの判断にダイレクトに直結しているのは、チャートの形状だけだったりする、ということに気づくと思います。
つまり、経済指標のほうは、別に見なくてもいいんじゃね? と気づいたりするわけです。

たとえば、これは昔の私自身もそうなんですが、トレードをしているときに、いわゆる相場の「強弱」というか、今、日経平均は強いのか弱いのか、上に行きそうなのか下に行きそうなのか、なんてことを知りたい、ということで、投資部門主体別売買動向を見たりとか、いろんなデータを見るわけですよ。
投資家は、そういうのを「参考にする」とよく言うんですが、でもね、よくよく考えてみて、本当にそうかっていうと、結局、その情報で売買することはないんです、常に、売買の根拠はチャートだったする、じゃあ、その情報が本当にいるのか、って考えると、別に参考になんかなってないんです、要らなかったんですよ。
そう気づいたら、そのときに、思い切って情報を減らせばいいと思います。

逆に、チャートを根拠に売買すると決めているなら、その判断を揺るがすかもしれない情報は全て「ノイズ」なんです。
不要な雑音なんですよ。
著書にも書いたようにそういう情報っていのは、増えれば増えるほど迷いや判断ミスを呼ぶので、トレードの弊害を増やすだけなんですね。

なんか頭痛いんで(笑) よく分からないというか、とりとめのない感じになりましたが、そんな感じで。
また今度?まとめなおします・・・かな? まあそのうちいつか(笑)


あ、あと、私がデータつけを減らした理由のもうひとつは、日常生活が結構忙しくなったから、っていうのもあって。
日々のルーチンワークは、あまり負担にならないようにしたほうがいいです。
プロ(意識)なんだから、どんなに大変でもやるのが当然、というのは正論ですし、私の主張もそうですけど、こと、トレードというのは、ほとんどが「メンタルに左右される」ものですので、あまり負担が大きすぎてメンタルに良くない影響があると、トレード自体の内容が悪くなります。
それじゃ完全に本末転倒ですから、「苦労もそれなりに」ということですね。







待つという技術

このところの相場は、方向感の見えない、ある種の膠着相場だと言っていいと思います。

証券会社というのは投資家を煽って参入させるのが商売ですから、日経平均が高くなると、ここぞとばかりに「今がチャンス」みたいなポジティブな宣伝や肯定的な見方をバンバン出してきますが、通常、高値圏でこういう膠着が起きたときは、1,2段(今は二段目?)のプチ上昇があって、いずれ、一度は大幅下落になるケースのほうが多いと思います。
むろん、外部環境頼みの相場ですから、暴落すると予測するわけではなく、実際に下がるか上がるかは分かりませんが。

著書にも書いたように、相場師の多くが「相場では待つことが一番難しい」と書いています。
トップトレーダーの多くが「待つ技術は高度な技術で、一番難しい」と述べています。

本気でトレードする人ほど「やりたい症候群」があるのが、相場のやっかいなところです。
それも無理からぬ話で、そもそも、稼ごうと思って参加したのに、何もしなければ絶対に利益が出ないわけですから、「やろう」としてしまうのは当然なのです。
特に、生活がかかっていれば、なおさらです。
一生懸命な人ほど、無理矢理に参加したりしますが、結局は、損が増えるだけです。

私自身、ある種の物事に対しては非常にせっかちで、「何かしていないと気が済まない」タイプの人間ですので、その気持ちはよく分かります。
いつも、我慢するのに苦労してます(笑)

ツナギ売買がひとつ有利なのは、膠着相場で建玉をスクエアにしたとき、一応「建玉を持っている」ことです。
むろん、スクエアなので損も益も出ません、実質は建玉がゼロの状態と変わりませんが、心理面では全然違います。
建玉があると、「相場に参加している」という感覚になるのです。
これが、建玉ゼロのときは、「何もしていない」という意識になるので、気が焦って無理に参加しようとしてしまいがちなのですが、建玉を持っていると「現在も参加している」という意識になるので、「やりたい気持ち」が抑えられます。

結果、じっくりとチャンスを待つことが、より容易になるのです。
このメリットは、著書に書き忘れたと思います。


あと、最近私が発明(笑)したのは、待つべきときにゲームをやる、という方法です。
何を言ってんだコイツは、と思われるでしょうが、冗談ではないです(笑)

私は元ゲームレビュワーで、雑誌のゲームレビューなどを執筆していた海外ゲーム専門ゲーマーだったんですが、ここ15年ほどは全くゲームをプレイしなくなりました。
が、最近、昔の懐かしいゲームがスマホ版で出ているので、ちょっとやってみたら十数年ぶりにゲームをプレイするようになった、っていうだけで、別にゲーム好きじゃないんですけどね、たまたま、今の興味がソレだというだけで、ふと「あ、コレ意外と有効だな」と気づいたという。

ゲームじゃなくて、漫画を読むでも映画を見るでも本を読むでも何でもいいんですが、要するに
相場の他に、自分の興味を強く惹くことを、意識的に、無理矢理にでもする
ということです。
つまり、そのことによって
相場への興味がいくぶんかそがれるので、無駄な参戦が抑えられ、待つことができやすい
ということですね。

ゲームは最近の発明(笑)ですが、昔の造形仕事関係で懇意にしていた編集さんから連絡があり、その関係でやるべき造形作業が最近多いのですが、昔から、回避したいときに造形に「逃げる」のは、いい手段になっていますね、私の場合。

私の経験上ですが、そういうときは「このところ膠着相場で相場に参加できないから、今のうちに相場の勉強でもしとこう」なんて思うのは、割と駄目なんです。
どっちも同じ相場がらみですから、ついつい、相場に意識が行っちゃうんで、あまり無駄な参戦の回避作業にはなりません。
なるべく、全く相場と無関係なことをする、遠いほど良い、と言えます。

あと、スポーツをしに行く、とか、外出するのは良さそうなんですが、実際にはイマドキはどこに居てもスマホひとつで手軽に相場が見られてしまいますので、「見てしまいたい」意識があれば、外だろうが家のPCの前だろうが構わず見てしまうので、外出自体はあまり有効な回避にはならないようです。

問題は、その「興味を惹くこと」が、ゲームのような、いわゆる「娯楽」であれば、当然真面目な人は「サボってる」といううしろめたさがつきまとうんですけれど、そこは、あくまでも、コレは相場を待つための作業だ、と自分で納得して、なんとか割り切ることが必要です。
たとえば楽器の練習だとか手芸の上達だとか、相場以外で勉強する本を読むとか、なんらかの建設的作業であれば、その割り切りも、もう少し簡単になると思います。

まあ、20年以上相場やってますけど、待つのは、本当に今でも難しいですねぇ




オーナー紹介 増田蔵人
フリーで造型、PC関係等の仕事を多岐に渡り担当、関連雑誌等のライター。本名で著書が十数冊ある。
投資歴は30年。近年ライターとしての仕事が激減したため、プロトレーダーとして生計をたてるに至る。
2015年、ライター生活の集大成、トレーダー啓蒙書『投資の聖杯 ~投資常識の嘘~ 本気で勝てるトレーダーになりたい人のためのバイブル』を電子書籍でリリース。
最新コメント
ツナギ売買の入門と実践 [増田蔵人 著]


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