トレーダーズ・グレイル

トレードの世界を探求するプロトレーダー増田蔵人の気まぐれ更新ブログ 本当に勝てる投資家になるためのブログ

電子書籍の話 前編

コメントでちょっと電子書籍の話をしたので、その話をもう少し、ちゃんとしてみようかと。

まず、毎度毎度、好意的なコメントを頂く度に、同じことを書いているのですが、著書に関しては
少しでも役に立った、というレスポンスを頂くことが、なによりも執筆を続ける上での励みになります。

電子書籍というのは、紙の書籍に比べて、読者の顔が見えにくい世界です。
ネットの世界というのは、見ず知らずの人とやりとりが簡単になった世界なので、読者の反応が紙の本より見えそうな気がしますが、実際は見えないんですよね。

まず、紙の本の場合、たいていの実用書には、アンケートハガキがついていて、案外、これが結構、返ってくるんですよ。
このハガキを見るのが、結構、楽しかったりします、むろんヘコむこともありますけどね(笑)


前にも書きましたけど、最初に出した「Visual Basic」という言語の著書のアンケートで
古谷徹 職業:声優
っていうのがあったのは笑ったと同時に感動しました。
モロに私はガンダム世代ですからね、まさかアムロからハガキが返ってくるとはw
忙しいのにマメな方ですね、ありがたいです。
今やご存じない人が多いでしょうが、古谷徹さんはPC黎明期の「BAISC」という言語から趣味でプログラムをされていた方で、私も執筆してたアスキー出版の「ログイン」なんかにも時々登場してた、それも
チ○チンがXXXXを打つシューティングゲーム
とかシモネタの極みを作ってたという、ちょっと声優がアイドル化した今の時代には考えられないはっちゃけぶりでした、たぶん黒歴史ですかね?(笑)
なので、あの方は、バリバリのプログラマだったんですよ(今はどうなのか知りませんが)。
関係ないけど、声優と言えば、数年前にお亡くなりになった水谷優子さんは高校のときの先輩でした。
話ズレましたけど、こーいう驚きも、執筆の大きなモチベーションになります。


話を戻すと、もうひとつ、ちょっと前まで本は本屋さんで買うものでしたから、当然、みなさん、中身を見てから買うわけです。
ネット通販で買うのは、書評とか紹介文だけ見て買うので、「買って見たら、全然大ハズレだった」なんことがありますが、店頭で本を見てから買うなら、一応はパラパラでも見てから買うわけで、そこまで「大ハズレ」なんてことは、あまりないわけです。
だから、紙の本の場合は
売れ数=読者の評価
という感覚で受け取っても、それほど的外れではないというか、ある程度は差し支えないわけです。

そんなわけなので、紙の本では、読者の反応ってのは、案外、見えるもんなんです。


ところが、電子書籍はそうでもないです。
電子書籍で読者の反応というとAmazonの書評と、せいぜい本を買ってくれた人が自分のブログとかに感想を書いてくれるのの、2パターンぐらいでしょう。
もちろん、このブログにコメントを頂くなんてのもありますが、そんなことをして頂けるのは読者の割合からすればごく少数で、アンケートハガキの比ではありません。
大して売れない本だと、自分のブログに感想を書いてもらうようなことはまず無いと思うので、ほとんど、実質はAmazonの書評オンリーですが、私の場合、Amazonの書評は幸い好意的なものを多く頂いてますが、一般論としては、ああいうところに書かれている素人の評価、っていうのは、かなり感情的だったり、偏っていたりします。
そもそも、ネットの世界のクチコミというのは「その手の場にわざわざ評価を書こうとする人種層」がかなり偏っているので、あまり信用に足るとは私は思いません。
絶対数が多いときは、それなりに妥当な評価に帰結するとは思ってますが、少数の評価では、全くあてにならないわけです。

あと、やっぱり、紙の本は、作る過程も作ってからも、編集さんやデザイナーさんなど、他者とのやりとりもありますから、その部分で、いろんなレスポンスが感じられて、「手応え」みたいなものが得られる部分もあるわけです
ところが、電子書籍製作は完全な個人作業ですから、やってることがいいのか悪いのかも最後まで分からないし、そんな「手応え」が全然ないんです。
とても漠然としているというか、空虚というか、作っていて、最後まで、何か宙ぶらりんで不安な感じとでも言いましょうか。
トレードが完全な個人作業で、漠然とした不安感を伴うのと似てると思います。

だからこそ、ブログに反応を頂くのは、本当にありがたいのです。
ああ、頑張ってやってきたことは間違ってなかった
という「手応え」が得られます。


本を書いている以上、多くの人に読んで貰えるのが一番嬉しいですし、それが役にたった、良かった、面白かった、などという反応を頂くことが、とても励みになります。


・・・なんか、「電子書籍というメディアの現状とか将来展望はどうなのか?」的な話題を書こうと思ったのが、自分の話になっちゃったので(笑)、長くなるのでその話は次回に回しましょうw

なので、これは次回の話題ですから簡単に言いますが、紙の本というのは初回の刷り部数が決まっていて、この部数ぶんは、普通は印税が保証されていて一括で入ってくるんです。
つまり、書く前から「これだけの収入がある」ということが分かっているので、それは充分、本を書くモチベーションのひとつになり得ます。
金、金、っていうと、何か世間では意地汚いような感じに受け取られがちですが、私の場合、それは仕事をする上での重要なファクターです。
別に守銭奴とかそーいうわけじゃなくて、金がなかろうが有り余っていようが、何か作業をする場合、ほんのわずか、500円でもいいので、対価を頂きたい、と思うわけなのです。
というのは、私は、自分は「プロフェッショナル」だとかなり強く自覚しています。
プロだから「対価を頂く以上は、プロとして、ちゃんとした仕事をしなければいけない」ということで、非常に強いモチベーションになるんですよ。

あとは、そもそも、出版のプロである編集部が「出してもいける」と判断した本なら、そんなに外れることもないので、それだけで「ある程度の読者の反応が得られる」という保証みたいなものでもあるわけです。
だから、出版社から本が出る、ということ自体が、大きなモチベーションになります。


ところが、電子書籍はそういったものが全くありません。
ぶっちゃけ、モチベーションを維持するのは、自分の心の中の思いだけです。
若い人が「金の問題ではなく、とにかく本を出したい」なんて純粋な思いで突っ走るとしても、やっぱり「一冊も読んで貰えないかもしれない」とか思ったら、やる気がなくなるでしょう?(笑)

だから、漠然とした不安感のようなものを抱えて、宙ぶらりんな感じで、何ヶ月もかけて本を書くモチベーションを維持するのは、かなり大変なんです。
投資の聖杯: ~投資常識の嘘~ 本気で勝てるトレーダーになりたい人のためのバイブルなんか、書くのに数年かかってますからね。
何年も維持するの、大変ですよ、自分でも、よくアレは完成したな、奇跡だな、と思います(笑)
実際、これまでには、モチベーションが維持できなかったので、書きかけのまま放置してる本の企画もいくつもあったりするんですよね、実は(笑)

そんなだからこそ
励みになる言葉を頂くと、執筆を続けるモチベーションが維持できる
ので、本当に、心の底から、とてもありがたいのです。

かつては、あまりに訪問者が少ないので(笑) もう完全放置しようと思っていたブログですが、そんな励みになる言葉が頂けるので、最近は「もうちょっと続けてみよう」と思ってますね(笑)


なんだか、最初書こうと思っていた話題と外れたので、もうちょっと、次回に続けてみます。





身近なところで

先日の台風の余波が癒えないうちに、今度は北海道で大地震、って、最近の日本はどうなってるんですかね

なにか、やたらと自然災害が多いような気がしますが、終わりが近いのかなぁw
とにかく、こっちは台風の数時間の停電でかなり困りましたから、それを思うと、ずっと停電されてる北海道の方々にはお悔やみ申し上げます。

先日の台風では、地域によって色々な被害レベルがあったでしょうが、幸い、うちの家自体は、細かい物が壊れたくらいで収まりましたが、あっちこっちで木が根こそぎ倒れたり、毎日通る道路に巨大な看板の構造物が落下してたりで、直撃喰らったら死んでるなぁ、と思わせる様相があちこちにありました。
P_20180905_080926 (1)
▲毎日通っている道路に落ちてる巨大看板。矢印の人からサイズを想像してください。2日目に撮った写真なので少し片付いてますが、当日は構造物が道路にはみだして、1車線通れなくなってました。ぎりぎり道路脇で止まったからいいけど、これが車を直撃していたらと思うと、実に恐ろしいです。いつも通っている橋でも、強風で車が転倒してたようです。

何度か断続的に停電し、そのあと、かなり長く停電しましたが、冷蔵庫の中身が腐るまえに復旧したのはラッキーでした。
しかし、電気が来ないとネットとWifiは使えないし、災害時なのにネットラジオが聴けない、これが困った。
最近は、ネットラジオの時代なので、一般局も電波帯を減らしてきていたりするけど、やっぱりネットラジオにはこんな欠点があるなぁ。

スマホのモバイル回線では一応聞けるけど、ずっと聞いているとバッテリーがすぐ無くなっちゃう。
でも、電気が来てないから充電できないというトラップ(笑)

たまたま、手持ちのモバイルバッテリーがあってフル充電されていたので助かりました。
教訓:AMラジオとモバイルバッテリーは必須(笑)


まー、道路の信号が、あちこちで、あさっての方向を向いているのは困りますね。
いまだに復旧してません。
信号が全く見えないところがあるのも怖いんですが、交差する道路側の信号が90度回って、こっちを向いてる場所とかあるんですよね。
あれは間違えます、怖いです。

ところで、うちの前には、道路をはさんで向かい側に2階建てのトランクルームがあるんですけれど、これの二階の外壁についていた電光看板が、強風で飛ばされてました。
P_20180906_085331
P_20180906_085400 (1)
▲数メートル飛んでますが、もしもこれが反対方向に飛んでたら、うちの前にとめてる車を直撃でした。矢印のハトは、なぜかいつもついてくるハト。毎朝、こうやって犬の散歩を待ち構えてるという。

で、この看板ですが、置きっ放しなんですよ。
風でゴミも集まってきていて、でも、誰も社員が来ないから、来るお客さんがゴミを片付けてるという体たらくでした。

今日の夕方、やっと撤去されました。

何が言いたいのかというと、普通、ちゃんとした会社なら、最低でも翌朝から被害がないか社員を回らせないとダメだと思うんです。
来る客にゴミ片付けさせてるようじゃダメだろうよ、と。

私は、「この会社はいいなぁ」「この会社はダメだな」とかいう判断で株を買うことはしませんけれど、日常的にはよく、そのへんの店などの様子を見て、そういうことを思います。

で、今回は、これを見て「この会社の株はダメだな」と、心の底から思った次第です(笑)

私はテクニカル派なので、そーいう理由では株は買いませんが、案外、株を会社の善し悪しで買うような人は、こんな判断が正解と思います。
お店なんかでも、店員の教育が行き届いているとか、そんなささいなところ、大事かと思いますね。
割と日常で気をつけて見ていると、たくさん転がってますよね、そういう判断材料って。





情けないので言いたくないですけど

もうすぐ、私の誕生日なんですけれど、まあ、いいかげん、人生も半分以上過ぎているだろう、と思うと、歳を取ることは全然嬉しくありませんね(笑)

ここ何年か、色々と衰えを感じて、自分がジジイだと自覚することが多いです(T.T)

でね、先日書いたように、ちょっとMT4を本格的にいじってみたんですよ。


あ、そうそう、今回は、知らない人には分かりにくい単語がいっぱい出てきますが説明してたらキリがないので、覚悟してください(笑)


で、いじったのはMT4っつーか、MT4は毎日使ってますが、インジケーターやエキスパートのプログラム製作の部分ですね。
これは以前もいじったことはあるんですが、ちょっとオモシロ半分にいじってみただけで、自分で何か作るつもりはなかったんで、あまり真剣には見てなかったです。

で、今回、久々に、本格的なプログラミングツールを見たわけですが、まー、思ったほど、プログラミングの障壁はなかったのは意外でした。
私が最後にプログラムの本を出したのは、もう十年以上前で、プライベートでもずーっとプログラミングはしてませんので、ほぼ、やること、完全に忘れてます(笑)

MT4の言語は、ほぼC言語と同じなんです。
が、私はC++の入門書なんかも偉そうに書いたくせに、実は、プライベートではPascalがメインで、C言語は使ってなかったんで、あまり、得意じゃないんです(笑)
そんなわけで、そもそも、あまり得意じゃないものを十数年ぶりにいじった割には、特に問題なくエラーを起こすこともなくプログラム構文がすんなり書けるのは意外でした。
人間、一度覚えたことは、案外忘れないもんですね。
ちょっと「プチC言語と違いますよ」みたいな部分が、なまじ似すぎてるぶん、とまいどいましたけれど。


しっかし、ここグチですけども、中身は割と高度なC言語レベルなのに、エディタが昔のVisualBasicレベルなのはなんとかならないのか、と思いますな。
今時、プログラミングツールでこんなレトロな感じのするもの、Excelのマクロ以外で見たことないですよ(笑)
Windows95ブームの頃が脳裏に浮かんで、すんごい郷愁を誘われちゃいましたよ私w
もうちょっと強力なコード支援機能は組み込めないのかね?
MT4本体はトレードツールだけど、MT4の売りがインジケータやエキスパートの自作で、それこそ山のように売られてるぐらいなんだから、もうちょっとプログラム環境も手が込んでても良さそうだよね。


話がズレました
でもね、プログラムを書くこと自体はすんなりいっても、やはり、問題がありました。
それは
脳の衰えで、自分の考えをそのままプログラミング化するのが昔より難しくなっている
ということです。
冒頭の「年食ってたらダメだなぁ」話は、ここに繋がるわけです(笑)

私たちの世代には
プログラマー30歳定年説
というのが一般論としてありました。
要は、プログラムはもう、30過ぎたら頭がついていかないからダメだよ、ということで、そのぐらい頭つかうってことです。

プログラミングというのは、いうなれば
人間思考のアルゴリズム化
です
やりたいことがあって、それを論理的にアルゴリズムとして組み立て、構文化していく。
この部分の理解力というか、応用力というか、発想力というか、そこが、やはり衰えてるのを、はっきりと感じました。


何が言いたいかというとですね、今回、それで思ったのは、トレーディングでも、やはりそういう側面はあると思うんですよ。
自分がこうしたい、ああしたい、こういう風にしたい、という思いはあっても、具体的なトレードのスタイルや技法の組み立てとして、それを完成させていく能力が、年を食うと、衰えていくんじゃないかと。

それがいいとか悪いとかじゃなく、そういうことがあるとしたら、
やはり、トレードにも年齢相応のやり方というものがあるのではないか
ということを、ふっと思ったわけです。

まあ、極端に分かりやすく例にしたら、80歳のおじいちゃんに「1分足のスキャルピング」なんて瞬時の判断と決断力と反射神経が必要なものは、明らかに向いてないと思いますよね(笑)
やっぱり80歳にもなったら、割と悠長な時間枠が向いてるだろう、みたいな。

年を食って衰えてくれば、テクニカル分析だって複雑なパラメータが多いですし概念もややこしいですから、あまり複雑なものを組み合わせるのは、すぐには理解が追いつかなくなってくるだろうし、ファンダメンタルズ分析だって同じようなものでしょう。

性格だって、若いころはぎすぎすしたのが、年と共に丸くなった、なんてこともありますし、性格はトレードスタイルに直結しますからね。

そんないろんなモロモロを考えると、
トレードは年齢に応じて変化していくべきなのではないか
ということを、ちょっと感じたわけです。

まあね、これは微妙なんですけど、ある種の技能もの、っていうのは、私が手がけてきた造形にしろプログラムにしろ3DCGにしろフォトレタッチにしろ、年齢がいくと上達しにくくなるのは事実です。
けれど、ある年齢までは、今度は、それまで身につけた技能を上手に活用して取り回す術に長けてくるんで、むしろ「ベテランの良さ」みたいなのが出て、それでやりすごせるんです。
若いやつが経験少ないので、うまくできないところを、ベテランは分かってるので「そこはこうすればいいんだよ」みたいに立ち回れるので、ある程度まではいい感じに行けるんです。

ただ、それも一定の限界があるのが事実です。
そこを越えたときは、やはり、変化が必要かなぁ、ってことで。

まあ、プログラムがきっかけで、ふっとそんなことを思った、という話です。




オーナー紹介 増田蔵人
フリーで造型、PC関係等の仕事を多岐に渡り担当、関連雑誌等のライター。本名で著書が十数冊ある。
投資歴は30年。近年ライターとしての仕事が激減したため、プロトレーダーとして生計をたてるに至る。
2015年、ライター生活の集大成、トレーダー啓蒙書『投資の聖杯 ~投資常識の嘘~ 本気で勝てるトレーダーになりたい人のためのバイブル』を電子書籍でリリース。
最新コメント
ツナギ売買の入門と実践 [増田蔵人 著]
うねりを捉える投資技法の実践 [増田蔵人 著]
  • ライブドアブログ