トレーダーズ・グレイル

トレードの世界を探求するプロトレーダー増田蔵人の気まぐれ更新ブログ 本当に勝てる投資家になるためのブログ

投資家は質素を旨とすべし、とか言ってみるとそれっぽいかな?(笑)

私は、このブログとは別に、本業関係でプライベートのブログを持っていたのですが(今では収入比率でいうとトレードがメインなので、こっちが本業ブログとなりますが)、そこに
そろそろ新しいPC欲しいけど、買い換える資金がなぁ~
みたいなことを書いたら、知らない人から
投資やってんのにPC買う資金もないんですか?
みたいなコメントをもらったんです。

それで、思うに、その人というのは、
投資家というのは、儲けたら、儲けただけ、そのお金を自由に使ってる
みたいな発想があるんじゃないかと。
確かに、実際に世の中で投資をしている人の多くが
こんだけ儲かったんで、欲しいもん買うか~!
みたいな、その場その場のいきあたりばったりのノリで、儲かったら儲かっただけ、多くお金を使ってるような傾向があるのじゃないかと思いますから、普通の人がそう思うのも無理ないかと。

このコメントから、多くの人は、投資家本人も含めて、投資に対して、そんなスタンスなんじゃないか、と、ふと思ったんで、今回は、ふと思ったそんな話題を。


えーっと、この話は、前回書きました、Youtubeの大損ビデオが怖い、という話とも関係あるんですが、つまりそのビデオを見て思ったことのひとつは「賭けすぎ」ですね
要は、資金の取り回しに問題があると、そういうことで、今回はそんな資金の話です。


私の場合、資金は、1年の区切りの期間を決めてまして、1年の期間始めに、一年分の生活費として、一定の額を証券会社から引き出して銀行に回しておき、それを毎月、固定額で(自分の小遣い分はひいて)嫁に渡してます。
要するに、サラリーマンが毎月、月給を嫁に渡して小遣いもらってるのと同じ感じですね。
で、トレードは、1年期間で資金を固定してスタートします。
利益が上がれば、そのぶんは資金に回すし損が出れば減りますから増減はしますが、よほど緊急のケース以外では、証券会社の口座から年の途中で資金を引き出すことはない、ということです。

もしも、その年に大きめの出費が必要そうな場合は、なるべくあらかじめ予定して予算を確保しておきます。
たとえば、今年は車を買い換えそうだとか、車検があるとか、そろそろタイヤ変えないとダメそうなので金かかりそうだとか、そーいうのは年の最初から、だいたいは分かってるわけですからね。

むろん、先日の大地震でえらい出費になった、みたいな、予定外の緊急時の出費というのは常にありますが、そういう例外は別にして、可能な限り
いきあたりばったりで、突然、証券会社から資金を引き出すようなマネはしません

常に、自分用の余剰資金(小遣い)は決まっていますので、突然PCが欲しくなったからといって、それが仕事の投資に関係ない限り、緊急で資金を引き出すようなマネはしません。
今回のPCのパワーアップしたい病は、あくまでも趣味の範囲です。
投資だけに限れば今のPC環境でなんら問題ないレベルですから、これは必要経費とはならないのです。
あくまでも、趣味の範囲の話には、無駄金は、なかなか使えないわけです。

まあ、今回は、結局、頑張って小遣いから捻出して買ってんですけどね(笑)
このあと、嫁の誕生日や両親の誕生日、結婚記念日と出費がかさむので、かなわんですわ(笑)



私は、こういう地道なやり方ですから
せっかく投資で稼いでも、そんな地味な生活じゃ面白くない
と思う人が多いだろうことも分かります(笑)

しかし、私は、これは絶対に投資家に必要なことだと思っています。

というのは、投資家は、生活が派手になった時点から
破綻の崖っぷちに向かって全力疾走しているのと同じだと思いますので。


世界一の投資資産家、かの
投資の巨人、ウォーレン・バフェット

ものすごい質素な生活をしている
というのは、有名な話です。

行きつけの喫茶店のスタンプをせこせこ溜めて、全部溜まったのでオレンジジュースをもらって喜んでいた
というのは有名なエピソードですが、そのぐらい、質素な人だという話ですね。

特に日本の場合は、質素倹約を美徳とする文化がありますので、バフェットのような人は美徳とされやすいですね。

彼は資産家といわれますけれど、過去の蓄財と会社組織での収入は別の話で、1980年代には給料が日本円で年間500万円ぐらいだったというのもあります。

そもそも、金を持っているというのと
人間としての生活態度が質素である
というのは全然別の話なんですよ。
そこんところが、分かってない人が意外と多いですね


余談ですけど、私はよく著書にもバフェットを引き合いに出すように、彼を尊敬してます。
バフェットは長期投資家ですし、かたやこちらはテクニカル投資家ですから、投資に対する思想は相容れないところもありますが、彼を尊敬するのは、こういう「投資家として」という部分よりも、もっと根本の「人間として」みたいな部分で、自分の考えと通じるところが多いからです。


投資にかかわらず、私は20代の頃からずーっとフリーで生活してきています。
かつては、年収1千万円を超えた年もあれば、年収実質マイナス(必要経費を収入から引くから)だった年もある、というぐらい、バラつきがあったのですが、同じように、投資も毎年ばらつきがあるわけで、こういう生活を長年続けてきて個人的に「強い時間を伴って」思うのは
とにかく、儲かったら儲かっただけ使うようなスタイルでは、投資家は長くつとまらない
だろうということです。
投資家というか、フリー全般そうだと思いますが、特に投資家は仕事に「資金」が直結するので、その傾向が強いと思います。

その場その場だけじゃなく、去年はこんなに儲かったので、今年はこんなにたくさん自由に使える金を増やす、みたいな、1年単位ぐらいは「短い期間」で、大きく変化させるのもダメだと思います。
小遣いを増やすなら、せめて、数年はコンスタントに収益が増えて、毎年きちんと増額で稼げる確信を持ってから、やるべきだと、そんな感じですね。


世の中には
私は投資家なので、こんなに稼いでるから大盤振る舞いだよー
みたいな、セミナーをやってる講師の人みたいなのがよくいらっしゃいますけれど、ああいうのが長続きするとは、ちょっと思えません。
いや、なんらかの形で自分に貢献してくれた人たちに恩返しするのは当然必要だし、素晴らしいことですが、それも計画的にやらないとダメだと。
その場のノリで突然、金をばらまくみたいな無計画なのはダメだよな、ということです。


要するに、投資家というのは、必ず、長く続ければ、収入が落ちる年もあるし、スランプの時期もあります。
そういうときにも、コンスタントに常に固定された資金が利用できなければ、そこから脱出することできません。
しかし、いきあたりばったりな資金の取り回しをしていると、そういうときに限って、肝心の資金が不足したりします。

同時に、そのような資金の取り回しが一度身についてしまうと、次第に、どんどん、どんどん、お金を雑に使うようになってきて、しまいには、資金が減っても、慣れたペースでの無駄遣いを止められなくなります。

まあ、端的に言えば、資金のサイズの問題よりも、それを扱う人間が
自堕落になってしまう
ということが最大の問題です。

投資に限らず、フリーの仕事の時には、同業者で「ギャラが入ったら入っただけ使う」という波のある生活をしていた方達は、だいたい、途中でダメになってましたね。
そういう生活をすると、フリーは続かないんです、自制が効かないと続かない職業ですから。
私は、それを横目に、せっせと貯金してたので、バブル崩壊で不況になったときにも、ほぼ即金でマンションを買えました。


ま、私自身が、一度自堕落に慣れてしまうと、歯止めが効かない性格なのを自分で理解してるから、ということで、そうなる以前に、自制してる、ということがあるんですが、これは一般論でも、言えることではないかと思います。


実際、伝説的な投機家の中には、一度は大金を稼いで豪華な生活に慣れてしまい、その後、稼げなくなっても、そのお金を持った状態での生活が止められないで、破綻した人が結構いるんですよね。

「大金が儲かった」「輸入車のスポーツカーを即金で買おう」とかやっていたら、次に車買い換えるときに、たまたま負けが込んでるからって「国産の中古の軽自動車で我慢しよう」というのは、もう、無理だと思うんですよ。
金なくても、輸入車買っちゃうんですよね。

これの問題は、一度その生活を味わうと、それを「取り戻そう」として、極端な賭けに走ってしまうということで、トレードそのもののやり方が、そうした悪影響でダメになってしまいがちなことです。
最後は拳銃自殺したリバモアが、そのいい例だと思います。
彼は自分がギャンブラー体質で大きな勝負をしてしまい、自分でそれを止められないことも、自覚していたようです。


バフェットが質素な生活を好むのは
お金を好きに使うという魔物の味を一度覚えると、大変なことになると、よく理解しているから
だと私は解釈しています。

大切なことは、これは、収入が大きいとか小さいとか、使う金額が大きいとか小さいとか、額の問題ではないということです。
根本的な性格、性質の問題
なんです。
たとえば、うちの嫁がいい例なんですけど(笑) 金の使い方ものすごいヘタなんですよw
浪費癖があるわけではないし、本人に悪気はないんですけど、とにかくヘタなんです。
この性質は、額の問題とかではなく、人間としての根本の性質なので、額がどうあれ変わらないんですよ。
こういう人は、10万円あったら10万円使うし、100万円あったら100万円使う、1千万あったら1千万使うし、1億あったら1億使うんです。
ところが、1億あったら1億使う、それに慣れてしまったら、人間というのは、1千万しかなくても1億使うようになっちゃうんです。

だから、粗雑な資金の取り扱いはダメだ
資金の取り扱いは、常に質素で計画的に。いきあたりばったりはダメだろう
ということですね。


まあ、あくまでも、これは私の個人的な考え方に過ぎません。
質素でも節制でもなんでも、家族仲良く長く暮らしていければ、それで幸せだと思うのですが、刹那的な人生で、その時々が楽しければいい、というのも、またひとつの考え方で、それが悪いというわけでは全然ありませんので
そんなの面白くない、俺は儲かったらぱーっと使って贅沢を楽しむんだ
という方は、それはそれでいいと思います

それはホントに、否定するつもりは全然ないんですけれど、私の思想とは相反するので、私の書いた本は、そういう人には、あまり参考にならないかなぁ、とは思います(笑)






FXと株式市場の時間感覚

コメントにYoutubeの「FX 大損」で検索するとヤバい、というのをもらったので、検索してみたらしんどくなってきました(笑)

凄いですね、本当にw



あ、さて、そんなわけで(どんなわけ?) FXとか株の「時間」の話なんですけど、これも、他の方のコメントから連想した話題なんですけれどね。

まず、FXの値動きは、鋭角的というか、イベントドリブンでいきなり方向が変わることが多い、という感じなのは、著書にも書いてるとおりです。

先日のトルコリラショックもそうでしたが、いきなり落ちますよね。

ただ、全体的な流れがないかというと、株ほどではないにしろ、あるとは思うんですよ。

ただし、それが時間枠が短いというか、なんというんですかね、株の時間枠を圧縮した感じというか、そんな印象というかイメージというか・・・
まあ、あくまでもこれは体感の感覚みたいなところなんで、うまく言えないんですけど、とにかく、私の個人的な「身体感覚」では、そんなイメージです。
たとえば、株の日足トレードの流れの感覚でいうと、それがFXでは4時間足ぐらいかなぁ? そのぐらいに当てはまる、というような感覚はあるんです。1時間かもしれません。

まあ、もっともこの「感覚」というのは、そもそもが株式市場の感覚が先に身についてるからこそ、感じるものなんでしょうけれど。

あと「ノイズがでかい」ということです。
株式市場でも、かなりのノイズはありますが、それがいわば「より、早くて、でかい」感じでしょうか?
つまりは、そのノイズで大損すると、Youtubeの動画のように大変なことになるわけですが(笑)、それはあくまでも「ノイズ」として無視できる時間感覚、実働資金、精神状態、損切り感覚じゃないとダメだと思うんですよ。

たとえば先日のトルコリラショックですが、ドル円ならいっぺん109円台まで落ちましたが、結局、これを書いてる時点では111円台まで戻してますよね。
むろん、これは結果論ですが、少なくも109円台ぐらいに落ちる程度では、ノイズとして、耐えられるやり方をしてなければマズいと思うんです。

少し前の記事に書いたように、私も「売ったつもりで買っていた(笑)」ので、含みでは大損しましたけど、戻してきてるので、結局、リカバリーできてます。
そこで、追証が発生するようではダメだということですよね。

要は、大損する人は、端的に言って
全資金に対して、実働資金が圧倒的にでかすぎる
んだと思います。
結局は、これに尽きるんじゃないかと。

私の場合は、証拠金維持率は、特例的にいっぱい突っ込んだときでも、最低500%は割らないようにしてます。通常ですともっとその2倍~数倍ぐらいです



で、話を時間に戻しますが、そうなると、今までの「感じ」でトレードをしようと思うと、たとえば4時間足でトレードするとすれば、チャンスを待とうと思うと、それが夜中だったりするわけですが、そんな一日中起きてるわけにいきませんよねw

昔は徹夜もしたり、猫を育ててた頃は3時間おきに起きてましたが、そんなのご老体には無理です(笑)

けど、やはり、長い間続けてきて感じるのは、確かに、これはずーっと相場に張り付いてるほうがいいなぁ、という感覚です。
ま、一番のメイン市場はやっぱりNYやロンドンですし、それらがやってるのは夜中ですもんね。
せっかくのチャンスが「寝ている間」にくるのは困ります

これが独身時代だったら、夜中にトレードして昼間は寝る生活にしてもいいんですけど、今は子供や妻の食事とか面倒みてるので、そうもいきません。
日常で雑事も多いので、日中でさえ、PCの前に貼り付いているのは割と困難です。

となると、自動売買システムはあってもいいのか、と、ちょっと最近思うんです。

私も昔はアレでしたから、自分でシステムトレードとかしてましたし、プログラム組んで自動発注システム作ったり、当時は無料のシステムなんかなかったので、
証券会社のソフトから画面キャプチャして、数字を読み取って解析して、条件にあっていたら、スクリプトでブラウザを起動して別の証券会社にログインして、ブラウザに自動入力して発注する
みたいなスクリプトを組んだり、かなりヘビーなことしてました。

そんな風に、かなり徹底的にやってきましたが、結論として、人間心理としてコレはダメだ、ということになったので、ずーっとやめていたのですが、最近、ちょっと考えが変わってきまして。

まあ、最近のFXには
MetaTrader(通称MT4)という優秀な無料システムがある
という前提が非常に大きいんですが、夜中だけ、コイツに自動で発注させるのもありかなぁ、なんて少し思ってます。
MT4の言語は、幸いにしてC言語にとても近いので、プログラムは(私にとっては)難しくないので、ちょっと試してみようかなぁ、と思ってます。
とはいえ、プログラマだったのは昔の話で、もう10年ぐらい、たまにスクリプト書くぐらいで、まともにプログラミングしてませんけどもw

ま、なんとなく思ってる段階で、これから勉強しますので、実用に供するかどうかは、当然、色々調べてやってみないと分かりませんが(笑)

もしも、この話に、なんか進展あったら、また書きます。
なーんもなかったら、たぶん、そのネタは、見限ったんだと思ってください(爆)






最後の馬鹿っす

前回の記事はかなり泥酔して書いていたので、今見返すと、
いったい、元々、何を書こうとしていたんだろうなぁ?
と、ちっとも思い出せません(笑)

FXと株式の、体感的な時間感覚の違いみたいなことを書こうと思っていた気がするんですがw


ま、それはともかく、今年の夏休み最後の土日なので、車飛ばして、びわ湖まで最後のバカンスに行ってきました。
7月末に開催予定だった『大津志賀花火大会』が台風の直撃で延期になり、今週開催になったので、それを見に行くのと、最後の遊泳目的です。

あ、ちなみに『志賀』は誤記ではなく『滋賀県の志賀』という場所です。

以前書いた最大規模の『びわ湖大花火大会』に比べれば、かなり規模は小さい花火なのですが、これにはこれで、別の良さがあるのです。

というのは、リゾートマンションの近くなので、屋上から花火が見られるのですよ。
普通のマンションなら屋上は出られないですが、リゾート用なので、屋上に展望台があるのです。

プライベート空間に(他の住人はいますが)、自由に椅子持ち出して、ゴロゴロしながらビール飲みながらツマミ食って花火が見られる
みたいな感じで、優雅で楽しいのですねー。


夜に行って、花火見て、一泊して、翌日は泳いで帰ってきました。
久々にがっつり泳いだら、運動不足の体がへろへろで筋肉痛です。
まー、しかし、今年は暑いので、水が気持ちいいですねぇ
真っ黒になってしまいました、皮がムケムケw

そんな感じで、トレードも一皮むけるといいのですが<ザブトン1マイ

夏休み時期も、とうとう終わりましたね。
相場は夏枯れっぽい感じで、売買代金が落ち込んでいますけれど、夏休みが終わって、そろそろ活気が戻ってくるといいですね~
色々トランプちゃんやら、中国やら、トルコやら、選挙やら、なんやかやあるので、しばらく様子見ムードは強そうな気もしますけれど。




オーナー紹介 増田蔵人
フリーで造型、PC関係等の仕事を多岐に渡り担当、関連雑誌等のライター。本名で著書が十数冊ある。
投資歴は30年。近年ライターとしての仕事が激減したため、プロトレーダーとして生計をたてるに至る。
2015年、ライター生活の集大成、トレーダー啓蒙書『投資の聖杯 ~投資常識の嘘~ 本気で勝てるトレーダーになりたい人のためのバイブル』を電子書籍でリリース。
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