トレーダーズ・グレイル

トレードの世界を探求するプロトレーダー増田蔵人の気まぐれ更新ブログ 本当に勝てる投資家になるためのブログ

気持ち悪い日々2

前回、最近の相場は気持ち悪い、と書きましたけれど、あくまでも「感覚的」なものですので、その根拠というか、理由を説明するのは困難です。

ですが、あえて、あくまでも「あえて無理に」説明するとすれば、というレベルの話ですけれど、ひとつに、最近の相場解説が上げられます。

私の個人的な視聴の範疇なんですが、ネットでの相場解説ビデオであるとか、ラジオ番組であるとか、そういうものに、いわゆる無責任なアナリストだとかなんとか、要するに相場を解説する人たちがたくさん出ているわけです。
どだい、彼らの言うことは、いつも無責任で適当なんですが、そういう彼らでさえ、少し前までは「いくらなんでも最近の相場は行きすぎだ」とか「上がる理由が分からない」とか「あれやこれやの数字がこうなってくると、過去の事例から言えば暴落が近い前兆で、かなり怖い」みたいなことを、かなり言ってたんですね。

基本、彼らは「楽観論でメシを食っている生き物」ですので、経験的に言えば、ああいう人たちが、こういうことを言い出すのは、かなり「末期」なんですけど、その彼らが、今度は、そういうことを次第に言わなくなってきた。
なんで言わなくなってきたかっていうと、なかなか、いつまで経っても暴落しないからですよね。

けど、経験から言うと、彼ら無責任な相場解説者が、がこういう風に手のひらを返したときっていうのは、本当に「末期の末期」なんです。
その「悲観論→楽観論」の手のひら返しが、2、3回続く場合もまれにありますし、アベノミクスの長期連続暴騰相場なんかはそんな感じでしたけれど、とにかく、かなり終末期に近づいているのは確かだと感じます。

著書にも書いたように、相場解説がこぞって楽観論を言い出したり、一般雑誌などまでが投資を勧めるようになったら、それは相場の上昇も末期で、暴落の前兆と言われていますが、ま、そんな感じで、相場においては、信用できる指標なんてものは、ほとんど存在しないんですが、あえて割と信頼できるのが「解説者の傾向」だと思います(笑)
著書に書いたように、アナリストの予測を集めた指標というのが米国には存在するのですが、どんな指標もほとんど当てにならない中で、唯一、これが見事なほど当たっているのですよね。
むろん、アナリストが上昇を示唆したら売れ、みたいな逆張り指標としての意味ですけれどね(笑)




気持ちの悪い日々

最近、夏風邪が治らなくて気持ち悪い・・・わけではなくて、6月26日の記事に
最近の相場は方向感が見えなくて、こういう相場は下に行きやすい
という話を書きましたが、いまだに同じレベルでぐだぐだと横ばい状態になっています。

体感的には、これほど狭い値幅でこれほど長く横ばいが続いた時期というのは、あまり記憶にないのですが、あくまでも体感的な感想でチャートを調べたわけではないので、確実ではないですよ。

で、体感ということで言うと、とにかく、ここ1ヶ月以上ぐらいの相場は
何かとてつもなく気持ちが悪い
と感じます。

今回は特に、米国のマーケットが主導的にそうなのですが、かつては自国の金融緩和の出口論で一喜一憂したりしていたはずなのに、今は完全に「ポジティブ解釈のみを採用している」状態です。
ヨーロッパの利上げ論もそうだし、とにかくあらゆるものが「ポジティブなだけ」に解釈されてます。
トランプ政権の問題であるとか、イギリス離脱の混沌とであるとか、FANGの急落であるとか(Facebook,Amazon,Netflix,Googleの略。米国IT4強)、特に国内株を動かすのは海外の機関投資家で、機関投資家は最も政治的不安定を嫌うのに安倍政権の問題が無視されてるとか、もし雰囲気がネガティブであれば、下げの材料になるものは事欠かないのに、それらは完全に無視されています。

いい材料ばかりを取り出して悪い材料は完全無視し、どちらにも捉えるられる材料はポジティブに解釈してネガティブ面は見ない、というのは、相場が強い上昇相場のときには、必ず見られる現象なので、そのこと自体はそう異様ではないのですけど、その具合というか、強さとでも言おうか、その感じが
今までにないぐらいに過剰に行きすぎている
感じが個人的にはするんです。

あくまでも個人的な感覚の話ですから、数字的な裏付けがあるわけではないですが・・・というか、数字的な裏付けで分かるような物事ならどこのファンドも暴落で損したりはしないわけで、相場の動きとはそういうものではないのですが・・・自分が30年ぐらい相場を見てきた中では、アベノミクス初期のものすごい上昇相場でも、これほどの極端な楽観感覚は受けなかったですし
こんな気持ち悪さは感じなかったです

どう言ったらいいんでしょうね、たとえば、地震が来る前に犬が本能的に不安を感じて騒ぎ出すとか、なんかそんな感じの直感的というか本能的というか、感覚的な不安感がずーっとつきまとっています。
私個人は、自分の感覚は大切にしたいので、現状では様子見、もしくは売りスタンスで、とてもじゃないけど楽観して買いにいく気にはなれません。

相場は水物ですから、これを持って、今すぐ暴落すると予測するわけではありません。
相場は予測するものではない
が私の信条ですから、そんなつもりはさらさらないですし、このあとまだ米国の経済指標次第では暴騰するかもしれませんが、いつ来るかは別として、こういう時期の後には、今度は無視してきたぶん、必ず
ネガティブな側面ばっかりを見るようになる相場
が巻き戻しとして来るのが相場の常です。

それは「しごく当たり前の話」で、上昇だけ続いたら、今頃日経平均は天文学的価格になっているはずですから、上昇と下落を交互に繰り返すのが相場の常です。
これを昔の相場師達は、相場は循環現象であると言ったわけです。

ともかく、楽観視が強ければ値良いほど、楽観時期が長ければ長いほど、そのリワインドは巨大になりますので、
現状では、非常に慎重に注意を怠らないことは必要だと思います。

特にこういうバブル的な場面では、誰もが心の底では薄々「いいかげん上がりすぎじゃないのか」「そろそろ暴落するんじゃないか」などという漠然とした不安を抱えてますので、何かひとつのイベントをきっかけとして180度、マーケットの解釈がポジティブ一辺倒からネガティブ一辺倒に変わることが多いですから、政治的なイベントなどがある日には注意したいですね。








続・スランプとの戦い

前回、私はストレスがたまりすぎるとぶっ壊れる、という話をしましたが・・・え、そこまで言ってませんか?(笑)

はい、ストレスがたまると、とたんにスランプになる、という話をしましたけれど、これっていうのは、要するに
不調の原因に自覚的である
ということですよね?

これは長年の経験から思い至った結論なわけですけれど、このように、自覚があれば、まだ対処もできるのですが、多くの場合、不調の原因というのは、自覚的ではないと思うのです。

トレードの不調の多くはメンタルなものだと思うのですが、そもそも、人間は意識レベルでは問題を自覚しておらず、無意識(潜在意識)のレベルで何らか問題がある、ということが多いわけです。

投資の聖杯では、結局、トレーダーの投資行動を決定づけるのは、無意識レベルの認識だと述べましたけど、無意識レベルの物事によって投資行動が左右される、それでおかしな行動が増えて失敗する、というわけですね。

まず、自分のメンタルの問題を自分で自覚していないのですから、それがトレードの不調と結びつくはずはありません。

特に初心者は、トレードの成績に対して即物的な考えかたをしがちです、つまり情報が足りてないから負けるのだとか、勝てる方法論がないから負けるのだとか、そっちにばかり原因を求めてしまいます。
トレードの成績は、精神面が左右する比重が想像する以上に高い、それもものすごく高い、ということを理解していませんので、トレードに直結する物事以外を原因として想定しないのです。
たとえばの話「毎日のゴミ出しが面倒くさい」なんて事と、トレードがスランプなのが関係あるなんて思えない、それ以前に考えもしないわけですけど、案外、それが深いところで繋がっていたりするわけです
それがトレードというものです。

不調の原因に対して自覚的でないと、おそらくトレードというのは長年の間、一定の成績を出すことはできない思います。

ということで、自分の不調の原因を探る、というのは、非常に重要な作業だと思います。
むしろ、トレーダーには必須の作業、と言ってもいいかと思います。

じゃあ、どうしたらいいのか、と言われれば、馬鹿みたいな答えですけど
ひたすら考えるしかない
と思います(笑)

ん~、なんでこんなにスランプなんだろうなぁ、なんでこんな不調なんだろうなぁ、特に技術は以前と変わってないのになぁ、むしろ練習して上手になってきてると思うんだけどなぁ、相場もトレンドが出てていい感じなのになぁ、なんでなんだろうなぁ
と、もう、ひたすら悩むしかないんじゃないかと思います。
そのうち、思い当たる原因に行き着くんじゃないかと、というか、行き着いたらラッキーです(笑)

そうそううまく、行き着くとは思いませんが、あとは経験的なもので、いずれ補われるでしょう。
ストレスでも、最初は自覚自体がないかもしれないし、スランプとは結びつかないかもしれませんが、繰り返しスランプを経験すると、だんだん、そのときの自分の置かれている状況とスランプが結びついてきます。
次第に結びついてきて「ああ、そうか、俺は日常のストレスが多いとスランプになるんだ」なんて、菩提樹の下で悟りを開いたブッダよろしく(笑) 悟りを得る時がくるでしょう。

まあ、それで原因が分かったからって、だからどうできるのか、というのは、また別の問題で、そこが難しいところなんですけどねー。








オーナー紹介 増田蔵人
フリーで造型、PC関係等の仕事を多岐に渡り担当、関連雑誌等のライター。本名で著書が十数冊ある。
投資歴は30年。近年ライターとしての仕事が激減したため、プロトレーダーとして生計をたてるに至る。
2015年、ライター生活の集大成、トレーダー啓蒙書『投資の聖杯 ~投資常識の嘘~ 本気で勝てるトレーダーになりたい人のためのバイブル』を電子書籍でリリース。
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