トレーダーズ・グレイル

トレードの世界を探求するプロトレーダー増田蔵人の気まぐれ更新ブログ 本当に勝てる投資家になるためのブログ

日経平均2万円回復

本日火曜日の日経平均は、とうとう終値で2万円台に乗せて終わりました。

それにしても、毎度毎度、恐れ入るのは
相場解説の手の平返しの速さではないでしょうか

ちょっと前まで、大きく下落していた段階では、
ほらほら、やっぱり「セル・イン・メイ」が来たよ、恐いよ、大変だよ
と恐怖心を煽ると同時に、的中を誇らしげに吹聴していたのに、いざ上昇に転じたとたん
今年は大丈夫ですね
と180度転換する始末
そういう話のニュアンスには
だって、僕、最初からセル・イン・メイなんて言ってなかったもん
的なものが含まれているのが凄いところで、自分が言ったことなんか、覚えてない、そんなこと言ってない、という風に、しれ~っとして知らん顔を決め込むのが凄いです
厚顔無恥とは、まさにこのことですな

さて、日経は2万円に載せましたが、ここから先は、どうでしょう
一気に上がるには、材料不足と思いますが、そこは相場の常として、ノリや需給や都合で決まるので、なんとも言えません
まあ、ちゃんとしたトレードの仕方をしていれば、ここまでで既に相当建玉を仕込んでおられ、含み益になっているハズですので、私個人は、あまり無理をせず、ここらで一度、利益確定していった方がいいと思います
少なくとも、玉の厚みは薄くしたほうがいいと思います、私はそうしてます





システムはコツでも秘訣でもありません

以前
投資で勝つコツは、安く買って高く売ることです
というようなCMが馬鹿みたいだ、という話を書きましたが、いまだに、毎度毎度、このCMが鼻につくので、気になってしまう毎日です

ぶっちゃけ、このブログは
面倒くさいのであまり考えなく勢いだけで書いている(笑)
ので、結構いいかげんです
この話を書いたときは
それは間違いではないが、そういうことを平然と言うのは「野球で勝つにはホームランを打つことです」と言っているようなもので、そういう、あまりに当たり前のことを、平然とそれっぽく言う神経がおかしい
というようなことを書きましたが、このたとえは、あんまり良くなかったな、と後で思いました(笑)

投資の初心者は、普通、買いしか考えませんので、買いに限定して話すと、投資で利益を得るには、絶対に
買った値段よりも高く売る必要がある
わけですよね?
買った値段より安く売ったら、損しかしませんから、どう頑張っても、どうしたって、買った値段より高く売る必要が絶対にあるわけです
要するに、投資とは、「利益を得るには、買値より高く売る必要がある」というルールであり、そういうシステムのゲームです

早い話が、馬鹿な初心者向けの軽薄な入門書には
投資で勝つコツは、安く買って高く売ることです
利益を得る秘訣は、安く買って高く売ることです
などという言葉が、まことしやかに、いかにも意味ありげに、深い言葉のように書かれていることが多いのですが、これは
単に、ルール、システムをそのまま述べている
だけですよ
単に、当たり前の事実を述べているだけであって、こういうのを
秘訣だとか、コツだとかと表現するのは、大間違いです
その当たり前の事実を、いかにも、まこしやかに喋るだけで、何か初心者が「ほーっ」と思ってくれたりする
喋る方も、恥ずかしげもなく、何かいい事を言っているように、したり顔をしていたり、偉そうにしていたりする

そういう投資業界の構造、そういう状況が普通にあることが、投資の世界のおかしなところだ、ということを言いたかったわけです

勝つための当然のルールをそのまま語っているわけですから、野球にたとえれば
野球で勝つコツは、対戦相手チームより、多くの得点を取ることです
と言っているようなものです。
野球のコーチが選手に対してこんなことを言えば
当たり前だろ!馬鹿かコイツ。誰だよこんなコーチ入団させたの
と突っ込まれること必至ですよね

短距離走で一位になるコツは、他の選手より早く走ることです
将棋で勝つ秘訣は、相手の王を取ることです
こんな風に他のものにたとえれば、いかに馬鹿で頭の悪い発言か、分かると思います。
しかし、その馬鹿な発言が、普通に通用して、受け取られてしまうのが、投資の世界の恐ろしいところなのです
手前味噌ですが、コツとか秘訣とかいうのを語るなら、私の著書のような話でなくてはいけないと思います




週明けは上昇

さて、このところ、下落が続いた日経平均ですが、週末の米国雇用統計が、ほぼ予測どおりだったとあって、米国やCME日経先物、夜間相場は大きく上昇しています
ひとまず、週明けの日経平均は、大きく上昇して始まることでしょう

まー、個人的には、雇用統計はネガティブかなぁ、と思っていたのですが、ハズれましたね(笑)
ポジションは強気なんですけどね(笑)
要するに、なんとなく思っていることと、ポジションの方向は無関係です。

さて、そんなわけで、このところの下落でまた
セル・イン・メイ
という言葉が、まことしやかに使われはじめました
うまい具合に5月に下がったので、解説者は
鬼の首でも取ったかのように、ここぞとばかりに乱用する
わけですが、著書にも書いたように、そもそも、この言葉は米国の市場のアノマリーで、これが日本の相場でやたらと言われはじめたのは、ごく近年のことです
なぜ急に乱用されだしたのかといえば、たまたま、近年は日本の相場に当てはまることが多かったからに過ぎません

この言葉は、ずっと古くからある言葉です。
それが、近年になって、急に頻繁に使われるようになった、ということは、逆説的に言うと
それ以前は、日本市場にはあまり当てはまらなかったので、あまり使われなかった
ということです

ただし、この「当てはまる」というのも、くせものでして、その意味が「5月は下がる」に合致している、という条件での「当てはまる」なんです。

コレが大きな間違いです

そもそも、これも著書に書いたように、この言葉は、本当はここで終わりではなく
秋頃に帰ってこい
という風な意味が続きます
で、これ、要するに
5月だから下がった、セル・イン・メイだ
とか
セル・イン・メイだから5月は暴落するぞ
みたいな論調でやたらと乱用されてますが、全文のニュアンスを見れば分かるように、そういう言葉ではありません

5月に逃げろ、そして秋に帰ってこい
ということです。
もっと分かりやすく言うと
5月以降あたりから、秋口にかけては軟調なことが多いんで、ゆっくりポジションを手仕舞って休んで、秋にでも相場に戻ってこい
というような意味あいです

「5月以降が割と軟調」と「5月に下がる」というのは、似ているようで、全くもって完璧に意味が違います
要するに「さあ5月だ! どかーんと下がるぞ!危険だぞ!」みたいな切羽詰まったニュアンスではなく、「そろそろ、ぼちぼちと軟調になってくるからねぇ、休んだ方がいいんじゃなーい?」ぐらいの、ゆるやかな、ぽよ~んとしたニュアンスです。
あたかも、5月に暴落する、5月に大きく下落する、みたいな感じで、非常に切迫した、危機感をあおりまくるニュアンスで使われていますが、そんなのは大間違いですよ
そんな馬鹿げた話を鵜呑みにしてはいけません

特にここ近年は、アベノミクス相場初期が、5月に暴落したので、人々の記憶には、そのことが残っており、「5月は暴落」という話が、受け入れられやすくなっていますが、ここんところ、よく考えて欲しいのですが
1年は12ヶ月しかないのです
1~4月上昇したあとの5月、という話だとすれば、12-4で、残りは8ヶ月です
いくらなんでも、4ヶ月上げ続ければ、どこかで大きく下がる時期は来て当然で、最低でも一回は下がるとすれば、どの月だって1/8の確率で下がるのです
その程度の確率であれば、なんとなく「この月には下がる」と言っておけば、当たっているように思わせるのは、難しいことではありません。

別に「セル・イン・メイ」ではなくて「セル・イン・ジューン」でもなんでもいいんですよ
適当な解説者の流儀にのっとって、うまく条件を抜き出せば、それらしい集計はいくらでも出せます

ちなみに、昨年のことは考えないとして、1~4月が上昇して下落する、というのは、もうひとつのポピュラーなアノマリー
相場は三ヶ月周期である
というのと、著しく矛盾していますね

ちなみに、この言葉を正しいニュアンスで捉えると、手元に月足のチャートが見られるソフトがあれば、すぐ分かると思うんですが、別に近年でも、日本の相場には「セル・イン・メイ」が当てはまっているとは、あまり言いにくいです









オーナー紹介 増田蔵人
フリーで造型、PC関係等の仕事を多岐に渡り担当、関連雑誌等のライター。本名で著書が十数冊ある。
投資歴は30年。近年ライターとしての仕事が激減したため、プロトレーダーとして生計をたてるに至る。
2015年、ライター生活の集大成、トレーダー啓蒙書『投資の聖杯 ~投資常識の嘘~ 本気で勝てるトレーダーになりたい人のためのバイブル』を電子書籍でリリース。
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