トレーダーズ・グレイル

トレードの世界を探求するプロトレーダー増田蔵人の気まぐれ更新ブログ 本当に勝てる投資家になるためのブログ

どこまで行くのか

本日で、週末、かつ、2月相場が終わりです。
2月は日数が少ないので、なんだか早いですね。

さて、日経平均は週足、月足とも、続伸ということになります。
個人的には、ずーっと日経が低迷している時代から、チャートを手で描いているので、はじまった時点での価格位置が低いわけです。
それが、今や方眼紙の一番上に近づいてきました。

日経は、非常に強いようですが、少しずつ、上値が重い印象はあります。
とはいえ、月末、週末で、一時下落していて、引けにかけて上昇するというのは、とても頑張っている印象です。

昨日今日、解説を聞いていて笑ってしまったのが、複数の解説者が「じりじりと上がっている、こういう相場はなかなか下がらない」などと言っていたことです。
今週の値幅を見れば、全く「じりじり」じゃないんですよ、手でチャートを描いていると、その印象は「めったにない急騰」な感じです。
それがなぜ、「じりじり」なんて話になるかといえば、直近2,3日の印象がそう思えるからで、これは
アンカリングの一種で、解説者もモロに認知のトラップに騙されているわけです。

まあ、何度も書いてますが、個人的には、あまりいい印象を持ってはいません。
というより、猫も杓子も楽観的になったときは、プロは慎重な見方を崩してはいけません。
みんなが買うようになったら、売りです。
よく「暴騰相場では、馬鹿になって買え」と言いますが、
馬鹿になってはいけませんよ

まあ、これも何度も書いてますが、私の場合はスパンも値幅も悠長に見ているので、今すぐ暴落するとか、そういうことを言っているわけではありませんし、こういう相場は短い、と言っても、あと1,2週間で終わるとか、そういうことではありません。
私も長期的には上だと思いますが、相場は一本調子で上げることはないので、そろそろ、慎重になろう、ということです。
言い換えると、上手ならば、ここまでの上昇で、充分利益が出ているはずだから、もうそろそろ、充分だと思ってもいいだろう、という前提があっての、慎重さの話です。

最近の相場の特徴は
海外市場との連動性が薄れてきたこと
と、なによりも
為替との連動性がずいぶん薄くなった
ことです
まあ、私は今はドル買いポジションなので、どっちかってーと、連動してくれた方がいいんですが(笑)

ここ数回の大きな上昇は、先物主導という話もありますし、期末のドレスアップのためだという説もあります
ドレスアップというのは、ファンド勢は、期末なので、成績をよく見せなければならないから、やっきになって持ち上げてくる、ということです。
まあ、そーいう理由はどうでもいいのですが、もしそうなら、反動は大きくなる可能性もあります。

とにかく、各種の数字は、相当に「過熱」「買われすぎ」「高値圏」を示しています。
こういうテクニカルの数字は、著書にも書いたように、それほどアテになるもんではないので、高い値に貼り付くときもありますが、基本、そういうのは、それほど長期間は続きません。

今日週末の売買代金は、3兆円を越えてます。
SQでもなく、特別に大きな材料もないときで、3兆円を越えるのは、結構最近では珍しいです。
週末と月末が重なったこともあるんでしょうが、いかに多量に資金が入ってきているかの証拠ではないでしょうか。
問題は
そーいうことはどうでもよくて、唯一肝心なのは、いったい、いつまで続くのか
ですね

今の段階は
十数年ぶりの高値
ですから、ほとんど、みんな、どうしていいのか分からない水準なんですね
十数年、塩漬けを作っていた人も、やっと手じまえたりする水準です。
ここでは、みんな、おっかなびっくり、手探りでやっている状態だと思います。


ここで高値をどんどん買い上がっていく材料があるかと言えば、すぐは難しいと思います。
材料なんてものは、主観的な解釈で、同じものでも、重要になったりも、無視されたりもするし、買いになったり売りになったり
そらもう、いいかげんなもの
ですが、著書で述べたように、テクニカルが「売買のきっかけ」として最強のツールとして機能するのと同様、材料も「きっかけ」にはなります。
その「きっかけ」の強いものが、今は、あまりなさそうだ、ということです。

まあ、本当に「相場が上がりたがっている」ときは、どんなささいなことでも「無理矢理に重大な買い材料にしてしまう」というのが、相場なので、実際にどうなるかは分かりませんが。
案外、トントンいってしまうかもしれません。


今日の相場

毎度お馴染み、どうでもいい話です。

FRB議長発言イベントも無難に通過し、今日の相場で、日経は6日ぶりに小幅反落しました。
なんせ日経先物ときたら、9日連続で上昇してましたから、下がらないほうが不思議です。

このところ、相場は頑張ってはいますが、徐々に上値が重くなってきてる印象があります、今の水準は十数年ぶりの未知の領域なので、こっからどうすべきか、買い方も迷ってるところでしょう。
個人的には、一度、ゴーンと落ちてくれないと、先に進まないと思ってますが。

ずっと気になっているのは、個別の銘柄をたくさん参考用に場帳をつけていると、そこから受ける印象と、日経の値動きが異なることですね
こういった場合というのは、なんらかの無理な力が働いていることが多いです。
それがファンド勢だとか年金だとか、理由付けはどうでもいいんですが、経験的には、そういう印象を受ける相場は、割と短い期間で、一度は大きく崩れることが多いと思います。

投資の時間的な基準

私は、著書には、ほとんど「私の投資の仕方」のような物事は、書いていません
これは、意図的なものです。
その理由は、ひとつは、著書で説明しているように、まず「自分の投資を語りたがる投資家は、勝てない投資家である」ということ。
もうひとつは
投資の方法というのは、非常に個人的なものであって、あまりに個人色が強く、汎用性欠ける
からです
投資スタイルというのは、完全にその人間個人のもの
であって、他人に使えるものではないのですね
だから
入門書で「私の方法」をゴリ推ししている本は、そもそも間違っているし、ゴミ
なのですが、入門書の大半はその類です。


さて、そういうわけで、本には書いていないのですが、私の場合、この前から書いているように、長いスパンで見ています
最近の強い相場でも、あまり楽観はしてない、と述べてますが、これは何も、この先上がらないだろうという意味でもないし、すぐ暴落するだろうという意味でもありません
そのうち、一時的に落ちるだろう、ぐらいの感覚です
その期間がどのぐらいかというと、おおざっぱに言って、私は、半年から1年を見てトレードしています

これは、なにも、1年後に手仕舞う、という意味ではないのです。
実質は数ヶ月なのですが、意識レベルでは、そのぐらいの気長な期間を見る、ということです。
そういう意識で、半年後にこうなっていればいいや、みたいな感じで気楽にトレードしていくと、まず、確実に、それは半年ではなく、2,3ヶ月で利益になります。
しかし、意識では常に半年なのです。

トレードというのは、摩訶不思議な人間機能の産物ですから、2,3ヶ月で利益を出すぞ、という目標を置いてトレードすると、なかなか、その通りにいきません。
目標を切迫した希望どおりに設定して、そのとおりに「思って」日々行動すると、まず、そのとおりにはならないものです。
ところが半年と思ってトレードすると、たいていは、その思っている期間より、遙かに短い期間で利益になるのです。
これはやはり、潜在的な認識の問題で、そうした部分から行動が変化してくる、ということです。

誰しも、早く利益を出したい気持ちがあるのは当然ですが、なるべく、悠長に構えるほうが、トレードは絶対にうまくいきます。
自分が利益を出したいと思う期間があるなら、その倍以上をメドに考えたほうが、うまくいきます。
その境地に行き着くのは、なかなか大変なのですが。



オーナー紹介 増田蔵人
フリーで造型、PC関係等の仕事を多岐に渡り担当、関連雑誌等のライター。本名で著書が十数冊ある。
投資歴は30年。近年ライターとしての仕事が激減したため、プロトレーダーとして生計をたてるに至る。
2015年、ライター生活の集大成、トレーダー啓蒙書『投資の聖杯 ~投資常識の嘘~ 本気で勝てるトレーダーになりたい人のためのバイブル』を電子書籍でリリース。
最新コメント
ツナギ売買の入門と実践 [増田蔵人 著]


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