トレーダーズ・グレイル

トレードの世界を探求するプロトレーダー増田蔵人の気まぐれ更新ブログ 本当に勝てる投資家になるためのブログ

本日の相場

前にも書きましたが、NYダウは「経済がいいと下がる」という、訳のわからない状況になっています
昨夜も、経済指標が「思ったより悪かった」ので、上がった、という、意味不明な理由によって、大幅に戻したことになっております。
これがマーケットの面白いところです。
まあ、実際の理由が本当はどうかは分かりませんが、ここしばらくの間、NYダウは、いわば量的緩和というエンジンによって後押しされて前進してきたわけです。
そのエンジンがとっぱずされる、という状況は、みなさんに未知の状況なので、誰もが漠然とした不安感、恐怖感を感じているのは事実です。

もう少し突っ込んで言うと、量的緩和は「効果が無い」という人、あるいは「悪い影響のほうが大きい」という学者もいます。
しかし、現実に、後知恵バイアスに基づくと、米国で効果があると証明されてしまったわけで、その方法論が、今現在、日本の市場に使われている、という事実関係は、よく考えると、強力な後押し材料になるのは事実でしょう。


日経は、ここ2日連続の下落でも、相変わらず新高値銘柄は多いですし、騰落レシオも130台をキープしたままです。
そういう意味で、数字で見ると下げているように見えますが、個別銘柄を毎日チェックしていると、思ったほど下がっていないという状況です。
要するに
全然下げ足らない
わけです。
そのまま、一気に19000円まで戻してしまい、本日も続伸しそうですので、こういうのは、あまりいい感じではありません。
健全な上げには、健全な下げが必要です。
ここ数年ぐらいのダウの上昇と、時々はさまる大きな下げが、理想的な形に近いと思いますね。


だいたい、株なんてのは、これはグレッグ・カプラの表現だったかと思いますが、「初心者は株式市場に株券が積んであって、買えばそこから株券が手に入るように感じている」のですが、そうではなくて、相手側に売り手がいるものです。
絶対数が決まっていて、売り手が必要ということは、永遠に無限に買うことはできないわけで、そこを、もっと、ちゃんと考えないといけませんが、初心者の脳には、その考えがすっぽり抜けてます。

私は、ほぼ一日、NHKのラジオでニュースを聞いているんですが、普通のニュースでも、株が上がったニュースなんかは流しますよね
で、一般的な放送であればあるほど、その理由が、経済だったり、業績だったり、要するに「素人にも分かりやすい」解説になっている気がします。
これはおそらく、一般人には「先物主導」なんていう単語は通じないし、ましてや「SQ」とか「オプション」なんて意味がわからないから、分かりやすい理由をつける癖がある、ということでしょう。
私の個人的な感想ですが、ここしばらくの上げは、そういうニュースで言っているようなものではなく、SQとオプションがらみのもの、それに、ファンドの決算絡みという部分が大きいんじゃないかと思ってます。
むろん長期的には、先行きは明るいとは感じますが、短期的には、そういう理由があるので、4月あたりから、どうなっていくのか、誰も読めない未知数の相場だと思いますね。



大幅続落

と、ありがちなタイトルをつけてみました。
本日は大きく下落するんじゃなかろうか、と思ってましたが、案の定、大きく下げました。

19000円の大台は、やっぱり硬いですね
心理的な節目、みたいな話ばっかりが解説で聞かれますが、19000円とか、ジャストの値というのは、オプションに関係する価格ですから、上げたくない勢力もいる。
そのせいで、なかなか抵抗力が強いんですが、なぜか、解説ではこういうことは、ほとんど言いませんね。
解説なんか、いいかげんですからね。

今日も、ネットで解説を見ていると、ドル円が122円をつけた瞬間に、懸念されて一斉に売りが出た、という解説が多いんですが、正直、???という感じです。
どっちかっていうと、122円をイベントトリガにした売買システムが起動して先物に売りが出たため、それにフィードバックループが起きた、というのが、どっちかというと主な理由ではないでしょうか?
なんせ、誰もが高値警戒感を持ってますから、一度崩れ始めると、「ああ、やっぱり来たか」と、雪崩を打って売りに走っても不思議はありません。
常に強い上昇が崩れるときは、そんな感じです。

以前から、そろそろ下がるんじゃないか、と言ってきましたが、今、下がったからと言って
ホラ、だから俺が言ったじゃないか
なんて後知恵バイアスで威張ったりはしませんが(笑)
ここから、まだ下げるのか、戻すのか、どう動くかは不明ですが、私が思っているのは、この程度の下げではなく、もっと大きな値幅のものですので、これだけでは、全然、物足りないという感じです。
今までの上げ幅を考えると、この先、健全に上げるには、18000円台前半まで戻したほうがいいです。

相場の面白さ

先週末のNYダウは、-1.5%以上の大きな下落となりました。
これが相場の摩訶不思議で面白いところです。

世間さまの説明に従うならば、アメリカの雇用環境が改善しているために、下落した、ということになります。
経済環境がよければ、利上げが早まるというのが、不安の理由とされますし、実際にここ数年アメリカ経済を持ち上げてきたのは、低金利の上での量的緩和だと言われていますから、それがなくなっていくこの先が不安である、という説明は、一応は説得力があります。

しかし、誰でも考えれば分かりますが
経済が良くなっていることが証明されたら株が下がる
というのは、実に妙な話ですよね
こんな風に、同じネタであっても、その時々で、上がったり、全く逆に下がったり、反応が異なるのが、相場の面白いところで、だからこそ、予測なんか不可能なのです。

そうした反応をこなしつつ、上がっていくだろう、というようなことは、誰でも言えるわけですが、実際には、アメリカの相場は、「量的緩和がない」というここ十数年ない未知の領域に入ったわけで、転換点に差し掛かっています
こんな状況の先行きを予想できるのは神様ぐらいで、適切な予想なんか、できっこありません。
こんな難しい場面で、本当のところは、誰にも何とも言えないのですが、それらしい予想を提示してしまう人々がいるから、初心者は騙されます。
そんな愚かな予想は聞かないに越したことはないですよ

オーナー紹介 増田蔵人
フリーで造型、PC関係等の仕事を多岐に渡り担当、関連雑誌等のライター。本名で著書が十数冊ある。
投資歴は30年。近年ライターとしての仕事が激減したため、プロトレーダーとして生計をたてるに至る。
2015年、ライター生活の集大成、トレーダー啓蒙書『投資の聖杯 ~投資常識の嘘~ 本気で勝てるトレーダーになりたい人のためのバイブル』を電子書籍でリリース。
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