トレーダーズ・グレイル

トレードの世界を探求するプロトレーダー増田蔵人の気まぐれ更新ブログ 本当に勝てる投資家になるためのブログ

安く買って高く売る(笑)

もし、あなたが野球少年で、スポーツ雑誌などで
野球で勝つコツは、ホームランをたくさん打つことです
とか、もし、あなたがギタリスト志望で
ミュージシャンになるには、ギターを上手に弾くことです
とかいうアドバイス、キャッチコピーを見たら、おそらく
吹き出すでしょう

そりゃそうです
間違っちゃいませんよ
確かに正解です
間違っちゃいませんが、あまりに当たり前のことすぎて
わざわざそんな当然のことを言うのは馬鹿みたい
って話ですよね

最近、ネットで投資番組などを見ていると
投資で儲けるには、安く買って高く売ることです
というコピーをよく見ます
そのたびに、私は笑いをこらえきれずに吹き出してしまいます、さっきはカレーうどんを吹いてえらいことになってしまいました(笑)
これは、前述の野球などの馬鹿なコピーと同じレベルです

ですが、
本当に馬鹿みたい
なのですが、
こうした馬鹿みたいなコピーを持ち出しても嘲笑されない
というのが、投資の世界だけが特殊なところです

しかも、このコピー、テクニカルトレーダーの人の宣伝に使われているんですが
テクニカルには、高いとか安いはありません
ので、実は、コピーとしても、全然適切じゃありません。

昔から、テクニカルの本質を表した言葉として、よく言われるように
テクニカルトレードは、高く買って、より高く売る
のです。

著書で述べたように、テクニカルには絶対的な価値基準はありません。
高いとか安いとかは、考えません。
価格がどうあろうとも、買値よりも高く手じまうのが、上手なテクニカル売買です。
もっと言えば
どんな場面でも、そうしたことが出来るテクニックを持つのがプロである
ということです。


大暴落

週末の日経平均ですが、前日の大幅下落の反動から、一時大きく上昇したものの、最終的には上げ戻さずに終わりましたね。
指数はマイナスですが、先物はわずかにプラスでした。
日中の値幅は、500円近い乱高下となりました。
引けにかけて弱かったことで、しばらく、軟調そうなイメージがありますが、これまで買いそびれていた人にとっては、絶好の買い場となります。

とまあ、そういう論調もありましょうし、実際、ここで買い向かう人も多いとは思います。
おそらく、マーケット解説というのは、こういう下落の初期には「いや、健全な調整だ。上昇基調は崩れないので、今が買い時だ」という説が多くなります。
それが、思ったより下落が続くと、今度は手の平を返して「弱気」の記事になります、馬鹿みたいです(笑)

まあ、私個人は、買い場だというスタンスですが、これは、以前から述べているように
今回のような暴落を見越して売り仕込みをしていた
ので、その前提の先にある話でして、その売りを手仕舞った後、買いの本玉を増やす、ということです。
既に買いの本玉はあるので、それの増し玉ですね。

あ、あと、見越していた、とかいうと、有能な予測くさいですけど、著書で述べたように、予測なんかしませんし、そんなのは予測でもなんでもないです
相場の必然的可能性に過ぎません、馬鹿でも分かることです。
相場がずーっと上がり続けたら、一年で何十倍にもなってしまうので、そんなことは急成長する新興国でもない限り、ありえません
過熱相場は絶対に一本調子では上がり続けません、循環現象ですから、いつか下げが来るのが当たり前なのです。
ただ、その「馬鹿でも分かること」にきちんと対応できるようになるのは、とても大変なのが、トレードの難しいところなのです。


ともかく「買い場だ」とか「まだ買うべきではない」とか、そういうのは、結局、解説が無責任に言うようなことではなく
買い場となるか、逃げるべきかは、その人のトレードスタイル次第
ですので、一概に「今は買い場だ」なんていうアドバイスは、馬鹿のたわごとです。

私の場合は、かなり悠長に長期的な期間で、大きく値幅を見ていますので、こういうスタイルならば、ここから、まだまだ千、2千円下がっても、全然構いませんから、買います。
しかし、1週間とか3週間とか、そういうスパンでスイングトレードしている人に向かって、タイミング的に「買い時だ」なんてことを言うのは、あまりに無責任すぎます。

余談なんですけど、じゃあ、千円、2千円はいいとして、5千円下がったらどうするのか。
通常、経済状況だとか外部環境だとかを考慮すれば、今、この瞬間に5千円下がることは、まずありません。
それほどの激変はめったにあり得ませんが、可能性はゼロではありません。
国会議事堂がイスラム国の核兵器でテロにあったら、5千円下がるかもしれません。
そういうとき、どうするか、といえば、そこでどうするかが
結局、相場の技術というもの
なのです。
むろん、一時的に損はするでしょう。
しかし、最終的に、そこから損を上回る利益をあげていくのが、プロです。
人それぞれ、やり方は色々あるでしょう。
一気に損切りして、タイミングを見計らって買い直す、なんて人もいるでしょう。
私個人のやり方を言えば、既に本玉として買い玉があるとすれば、全部を切るということは、まずしません。
上値から切り落としていき、調整しつつ、買いをまた増やしたり切ったり増やしたりを繰り返して、平均値を調整していきますね
そういうのは、あくまで、個人個人にあったやり方がありますから、人のやり方は気にしないほうがいいですよ。
以上、余談でした。


結局、トレードという作業を前提で物を考える以上、今がどんな時でそうすべきか、というのは、その人の性質やトレードスタイル次第で、変わってきます
人によっては「買い時」だし、人によっては「売り時」だし、人によっては「待ち時」なのです。
外野が「ああだこうだ」と無責任に偏ったアドバイスをすべきことではないのです。
そういのは、初心者にとっては害にしかなりません
ましてや、トレードで生活してないメディア芸人解説者が、偉そうに上から目線で言うことじゃありません。

本日の下落

日経平均は、そのうち下げるだろうと言ってきましたが、ようやく、本日はそれらしい下げに見舞われました。
ほぼ安値で引け、今のところ、先物は、夜間相場でもどんどん下げ続けています。
これを書いている現時点では、今日だけで500円程度の下落です。

今日は期末の権利落ちぶんを狙った売買のせいではないか、という話がありますが、明日以降、どうなるでしょうか。
ここのところ、NYダウに全く連動性がなくなっていた日経ですが、さすがに今日は素直に反応した感じですね。
とはいえ、これまでの上昇分を考えれば、本日一日の下落では、まだまだ、下げ足りない感じはします。
俗に言うアク抜け、これまでの高値警戒感や過熱の不安感を抜くには、個人的には、一度先物ベースで19000円を割れるまでは下がった方がいいと思いますが、はてさて、明日は週末でもありますし、どうなることでしょうか。
19000円がどの程度盤石なのか、それともフェイクのスチロール石なのか、週末以降はハッキリする場面ですね。

オーナー紹介 増田蔵人
フリーで造型、PC関係等の仕事を多岐に渡り担当、関連雑誌等のライター。本名で著書が十数冊ある。
投資歴は30年。近年ライターとしての仕事が激減したため、プロトレーダーとして生計をたてるに至る。
2015年、ライター生活の集大成、トレーダー啓蒙書『投資の聖杯 ~投資常識の嘘~ 本気で勝てるトレーダーになりたい人のためのバイブル』を電子書籍でリリース。
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ツナギ売買の入門と実践 [増田蔵人 著]


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