トレーダーズ・グレイル

トレードの世界を探求するプロトレーダー増田蔵人の気まぐれ更新ブログ 本当に勝てる投資家になるためのブログ

来ました

前回書いたように、私は7月末あたりまでには、日経平均が暴落するんじゃないかと思ってたので、ちょっと時期がズレましたけど、ようやく来た感じですね。

本日8月11日は祝日でお休みですので、日本の相場はありませんが、夜間相場で225先物は19350円まで下落しています。
なんと日中から360円の下げですんで、2日間ほどで、一気に700円前後下がってることになります、すごいですね~

これは為替が円高に振れているせいもあると思うんですが、このへんの説明は、株式ディーラーと為替ディラーで普段から正反対になることもあり、逆に言うと先物が落ちたから為替が円高になった、とも言えます。

まあ、とにかく特筆すべきは、これまで日経が横ばいだった、下げないで踏ん張っていたときは、為替が円高に振れてもあまり下げない、すなわち感応度が低く、円安になると結構日経が戻す、すなわち感応度が高めという、明らかに良いとこ取りみたいな感じだったのが、そうじゃなくなった、ということです。

相場の雰囲気が変わってきてると思います。

以前も書いたんですけど、さすがにここまで膠着相場が続いて下げないと、誰もが「そろそろヤバいんじゃないか」なんて心の片隅では感じていたはずですので、それが実現したとき、そんな風に漠然と感じていた人々がどう動くかどう感じるか、ですね。

まだ、休み中の為替相場やNY市場などの動向がありますから、週明けにどうなってるかは分かりませんが、基本、海外勢がバカンス休暇で薄商いですから大きく動きやすいですね。

これまで書いてきたように、相場というのは、いいときには良いものしか見ないのですが、悪くなってくると、悪いものばかり見るようになります。
そういう意味では、為替相場もそうですが、これまで無視してきた悪い材料は目白押しですね

北朝鮮動向がひとつの要因とされてますが、もしそうなら、あの国は9月9日の建国記念日になにかやらかすのは間違いないので、当面、そこまでは緊張が続くでしょう、という話になります。
もっとも、アメリカ人のほとんどは「北朝鮮?? それ、どこにあんの?」ぐらいな認識で、普段は考えもしてないぐらいだと思いますから、米国勢が動かしている日本相場が北朝鮮情勢でここまで振れたという説明は、個人的には?だと思ってます。
まあ、起きるべくして起きた下落の、はじまりのひとつのきっかけにすぎないんじゃないかと。

なにしろ、これまで動きがないぶん、相場のエネルギーがたまっているので、相当ハデに動くと思います(というかすでに動いてるんですが)。
動きがあまりに急激すぎると、乗っかろうにも乗っかれませんよね、そのへんが難しいところですが、こういうケースは、ある程度まで続くことが多いので、出遅れでも乗っかる試みをしたほうがいいと思います。
私的には、そういうことになるだろうかな、と考えて、あらかじめ売り仕込みしてあったので、今回の急な下落はありがたいですが(笑)

ま、こういうときに「エネルギー」なんて漠然とした言い方で、相場に主体意識があるような物言いをするのは良くない的なことを著書にも書いてますけど、現実需要供給、いわゆる「実需」というやつですよね、そのへんの関係で、大量に買っている勢力がいるはずで、それが手じまってくるから暴落するとか、理屈はあるわけです。

とにかく、相場というのは、「下げないと上がらない」わけで、循環を繰り返して動くもので、それが「健全な相場」というものです。
これまでの30年来の記録的膠着相場が「異常」だったんですから、これでやっと、相場に健全な動きが取り戻されるなら、それに超したことはないと思います。

週明けがどうなるか、楽しみであり、怖くもあり、相変わらず胃が痛いですな~(笑)







待つという技術 3

本当に、ここ数ヶ月の日経平均には動きがありませんね。

私は、7月末あたりには、どちからに動くと踏んでいたんですけど、ハズレましたw

日経平均先物に至っては、一ヶ月の上下幅が500円も行きません。

これほどの膠着相場は、ちょっと記憶にない、という印象なんですけどね。
ラジオで言ってたのを聞きそびれたのでハッキリ覚えてないんですが、こんなに動きが少ないのは1980年か86年以来だと言ってました。
まあ、年はともかく、歴史的にまれなぐらい、動きが少ない膠着相場である、というのは確かなようです。

夏は日本相場の主役である欧米人投資家はバカンス休暇に入りますし、益々、薄商いとなります。
商いが薄いがゆえに、どちらかに振らされやすい、という可能性もあるんですが、全く動かない可能性もありますねぇ。

先に500円、と書きましたけれど、それはあくまでも場中の高安値での話です。
終値だけで言えば、もっと値動きは狭いですし、その全部をトレードで取れるわけは当然ないので、こんな小さな動きで利益を上げようというのは、相当に難しいと言わざるをえません。

けど、これ、言い換えるとボックス圏なんです。

あ、少し話が脱線しますけど、私は日経平均指数よりも、先物のチャートをメインで見ているんですが、形状はボックスというより、次第に値動きが狭くなって「ペナント」状に見えます、もう旗の先端に達してますので、そろそろどっちかにブレイクするかもしれません。

脱線しましたが、ある意味、ボックストレードは「簡単でオイシイ」のです。
が、FXで経験がある人なら分かるように、ボックストレードは非常に「怖い」のです。
FXでは、一日の中で、しばしばボックス圏内で価格が動くということがあり、ボックスの上限で売り、下限で買う、というトレードをしていると
びっくりすぐるぐらい簡単にウハウハ儲かるんですよね
ついつい
これは凄い、俺は天才じゃないか、と思っちゃったりします(笑)

ところが、ボックスといっても、当然厳密にいつも上限下限は同じではないので、その「ズレ具合」をどう判断するかはトレーダーの主観です。
で、一瞬上にブレイクしたけど、ヒゲを描いてすぐに戻る、というようなダマシのことがしばしばあるのです。
こういう状況になれてくると、次第に「ここはまだ大丈夫」とボックスを越えているのに売り増ししたり、買い増ししたりしてしまうように
いつか、必ずなります。
だいたい、それがダマシではなく、本格的なブレイクでヤラれちゃう、というのが、この
ボックス売買の甘い罠
なんですよね。

だから、ボックス売買はやらないほうがいい、特にFXのデイトレではやらないほうがいいと思います。
このことは、Webで検索してみれば、FXでデイトレードをしている方が多く書かれていますので、やはりみんな一度は同じ痛い経験をしているんだと思います。

もちろん、落とし穴を避けて歩けば、落とし穴には落ちないわけで、その
甘い罠に、はまらなければいい
わけですから、「俺は大丈夫」「僕はできる」と、そういう反論をする人もいると思いますけど
そんな簡単に回避できる心理問題ならば、誰もがボックス売買で億万長者になっているはずだ
ということを考えたら、答えは分かると思います。

つまるところ
ボックス売買で利益を上げるのは、ある一定期間ではとても簡単だが、承久的にボックス売買で失敗せずに利益を上げ続けるのは非常に難しい
ということですね。

ボックス売買を世に広めたと言われるニコラス・ダーバス自身が、この甘い罠にはまって破綻したのではないかとも推測されています。


なんか話がズレてきました、ボックス売買の話題を書きたかったんじゃないんですよねw
ボックス売買はかように難しいので、やはり、ここは待つしか無い、ということを言いたかったんです。

もちろん、個別銘柄は活発に動いているのも多いので、それらをトレードしている人はいいのですが、日経は、かれこれ3ヶ月ぐらい動きがありません。
これだけ長い間、じーっと待つ、というのは、相当に忍耐がいる作業ですが、これが出来るかどうかで、最終的に利益が上げられるかどうかが決まるんじゃないかと思います。

何度も言うように、「待つ技術」というのは、相場で相当に高度な技術のひとつです。
今は待つ技術を試される時間と思って
石の上にも三年
ですね(笑)
じっと我慢の子であった・・・はいすいません、このネタが分かる人はいい歳ですw




臆病者のための株入門

私が投資の聖杯: ~投資常識の嘘~ 本気で勝てるトレーダーになりたい人のためのバイブルで述べたことは、端的に言ってしまえば簡単です。

トレーディングは難しくない。
だけど、その難しくないゲームで、ほとんど誰も勝てない。
その理由は、経済の勉強が足りないからでも、勝てる方法論が見つからないからでもない。
トレーディングで勝つには、簡単な方法で充分だ。
だけど、その簡単な方法で、ほとんど誰も勝てない。
その理由は、ほとんど全てのトレーダーが、一貫して正しい行動が取れないからなのである。

ということです。

そして、その誤った行動を引き起こす原因は、潜在意識に深くすり込まれた、投資に対する誤った認識、間違った考えにある。
だから、正しい行動を取れるようにするためには、その問題を「意識レベルで」認識し、潜在意識の認知を正しく書き換える必要がある。

ということでした。
こうした話を端的に例にすれば、たとえば

誰もが、どんな駄本にでも「投資で勝ち続けるためには損切りが重要である」と書かれているのを読んでいるし、そのことにはすぐに納得する。
だけど、なぜか、頭では納得していても、その損切りが正しくできる初心者はほとんどいない。
その理由は、むろん「損をするのが怖い、嫌だ」からなのだけれど、これが初心者の誤った行動を引き起こす認知だ。
もしも、「損切りが、将来の大きな利益に繋がる布石である」と潜在意識で強く認識していれば、損切りは容易に出来るようになるだろう。
そして、事実、トップトレーダーが、いとも簡単に損切りしているように見えるのは、経験的に「損切りが利益に繋がる」という認知を潜在意識の深くまで持っているからなのである。


という例が、分かりやすい一例でしょう。
認知を書き換えるために、多くの誤り、誤解、嘘を、なるべく潜在意識にすり込まれるよう、意図的にしつこく語ったのが投資の聖杯です。

投資の聖杯で書いたような物事は、米国の投資書籍には、それこそたくさん書かれていますし、あそこで使った表現の多くは、海外の本の流用です。
アチラでは、元々、カウンセリング文化がありますので、精神的なものを認めるのに抵抗がありませんし、トレーダーに専属カウンセラーがついているのは珍しくありません。
いかにトレーディングがメンタルなものかを、非常に深く理解していますから、投資の成績がメンタリティに左右されるというのは、「半ば常識」のように認識されています。
行動を左右するのが「信念(潜在意識で強く信じていること)」だというのも、常識的に理解されています。
だから、当然、行動を左右する物事に対する認識を正しく持とう、という本はたくさんあるのですが、日本では、ほとんど、そういう本は見られません。

林輝太郎氏が、著書に何度も「初心者は完全に考えが間違っている。勝てる相場師になるためには、その考えを変えることが重要である」ということを書かれているのは繰り返し述べていますし、これが私の主張と同じことであるというのも説明していますが、他に、こういうことを書かれている方は、ほとんど見かけません。

そうした日本の現状の中で、私がかなり初心者のときに読んだ本で、(後から)素晴らしいと思った本があります。

それは、橘玲 著「臆病者のための株入門(文藝春秋社)」です。
というわけで、今回はこの本の紹介です。

この本は、いわば私が投資の聖杯の中で書いたようなことが述べられている本です。
要するに「考えかたを正しく持とうよ。それで勝てるからね」という本です。

私は、著者の小説を読んだことがありませんし、本当にこの人が投資で儲けているのかは知りません。
末尾にちょっとだけ投資の方法が書かれていて、それに関しては????と思う部分もあるんですが、少なくとも書かれていることからして
分かってるネ
という印象は受けます。

最初に読んだときは、株の入門をうたいながら、全然、株式投資のやり方が書かれていないので「どこが株の入門やねん」と思ったものですが、後から思えば
間違いなく、最も正しい株式投資の入門書と言えます。

私は、かなり初期にこの本を何度か読んで、あえて投資の聖杯を執筆するときに見返さなかったのですが、それは、見てしまうと影響されて、内容がパクリ的に似てしまうのではないか、という恐れを感じたからです。

もうひとつ言うと、この本の文章はとても面白く書かれていて、非常に読み物として面白いです。
私の著書は、文体はナシーム・ニコラス・タレブの影響を強く受けていますが、この読み物としての面白さを真似ているところも多いにあります。

良い本なので、初心者の方にはお勧めの一冊、というより、絶対に読んでおいたほうが一冊です。







オーナー紹介 増田蔵人
フリーで造型、PC関係等の仕事を多岐に渡り担当、関連雑誌等のライター。本名で著書が十数冊ある。
投資歴は30年。近年ライターとしての仕事が激減したため、プロトレーダーとして生計をたてるに至る。
2015年、ライター生活の集大成、トレーダー啓蒙書『投資の聖杯 ~投資常識の嘘~ 本気で勝てるトレーダーになりたい人のためのバイブル』を電子書籍でリリース。
最新コメント
ツナギ売買の入門と実践 [増田蔵人 著]


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